3月5日(水曜日)から二十四節気三番目の節気『啓蟄』に入ります。まだまだ寒いですが、日足は目に見えて長くなり、日の光の中に春を感じられる時期です。「光」という側面からみると、春の新しいはじまりはやってきていますが、地上に近い、より「現実的な領域」ではまだ冬です。
今回引いたカードを見ると、「気持ちは春や新しいはじまりに向けた方が良いけれど、体感としてはまだ寒いので、無防備に外に出かけてはいけない」といった感じです。ファッションに例えるなら、「自然のリズムとしては春なので真冬と同じ格好だと違和感がある。ただし、色使いは春めいた色を使うにしても、まだセーターやコートは欠かせない」というカードの展開です。そういう意味で今期は難しい時期です。バランス感覚も大切ですが、新しい領域に入っていくという心構えも必要です。
まず、今期のわかりやすいテーマとしては、「社会的役割や家族からの期待によって敷かれた道に従う」「頼りになる人物があらわれる」といったことがあります。(『5 教皇』画像一番上)
同時に「認識していないが学ぶ必要がある何か」を現す場所にはソードのエースが出ています。

このカードは自分で道を切り拓くこと、たとえ日常と対立したとしても、ソードというスートの純粋なエネルギーを使うことを現します。
ソードのエネルギーがどのようなものかというと、元素にすれば風になり、風は知性を象徴します。同時に、風という元素は霊、エーテル、スピリットにもっとも近いとも考えられます。ヘブライ語では「霊 スピリット」と「風」を意味する言葉は同じそうです。またソードは刀であり武器なので、痛み、怒り、破壊という意味もあります。迷いを断つ、葛藤を断ちきるところで勇敢さもあるし、感情としては悲しみをもたらします。いろいろな要素がありますし、たくさんの解釈ができますが、今回大切なのは意識している部分として「教皇」が、無意識だけれど学ぶ必要があることとして「ソードのエース」が出ていることです。「教皇」はモラルや伝統を守って地道に行動することを促し、「ソードのエース」は自分で道を切り拓くことを促します。矛盾があります。そういう場合は他のカードをみることで対策を考えます。
今期危険なこととして、「ソードのペイジ」(画像左側)が出ています。同じソードが用心すべきことを現す場所に出ています。

このカードが現すのは以下のような人物です。
「自力で物事を考える能力に価値を置いているものの、ときとして辛辣な物言いやぶっきらぼうなやり取りのせいで、周囲の人々の心を傷つけてしまう。このカードは望ましくない知らせや心を乱すメッセージに対処している時に現れることがある」(アンソニー・ルイス『タロット事典』)
今期は効率的に物事を進める「頭が切れる人物」としてずけずけ発言してしまうことが危険なようです。
「望ましくない知らせや心を乱すメッセージ」とありますが、カード展開で幸運を現す場所に出た「ワンドの2 」逆位置にも「不意打ち、奇跡、異常な出来事」という意味があります。

このカードが現れたときはまだ結果は出ません。また逆位置なので、本人は何をしたら良いかわからない焦りもあるかもしれませんが、今回はわからないのが良いことです。なぜなら、人生において新しい領域へと移動するので、わからなくて当然だからです。焦りではなく「わくわくする興奮」と捉えた方がうまくいくようです。
また、このカードリーディングに使っているカード展開は、最後に「何をするべきか」を教えてくれるのが特徴ですが、その場所に出たのはペンタクルの4です。

このカードが「アクション!」の位置に出たということは、今期は経済的基盤を固めること、所有物を手放さなくてすむように健全な財政計画や金銭管理をすることが求められています。
まとめると以下になります。
今期は不意打ちの出来事や心を乱すようなことが起きるかもしれません。それにどう対処するかで結果が変わってきます。
そのときに自分の頭で考える態度は大切ですが、頼りになる人物があらわれる兆しもあります。悩みや問題があるなら、相談しても良さそうです。
自分を過小評価することはありませんが、起こった出来事に対して、今は「決断を下せない」「最善の答えが何かわからない」ことが実は正解なようです。
むしろ「自分の分析能力の高さに頼ると足をすくわれる」可能性があります。
あなたが「これしかない」と思っていることは「違う」ようです。
心を乱す何かがあっても、なるべくリラックスして、ユーモアを持って状況に対処する方がうまくいきます。
これからは新しい領域に入っていくようですが、まだ無防備な冒険をしてはいけません。特に金銭面は慎重に。執着はマイナスになりますが、経済的な安定を大切にする行動はうまくいきます。あなたの持っている財産を守りましょう。それには社会的地位や愛情も含まれます。
軽やかに出掛けられる春はそこまで来ていますが、もう少し辛抱も必要なようです。
良い日々になりますように。

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