1月20日(月曜日)から二十四節気最後の節気『大寒』に入ります。冬が終わり、東洋の占いでは2024年最後の日々です。(立春を新年と考えますので2025年のはじまりは2月3日になります)
一年で最も寒いこの時期は、冬の土用の時期でもあります。前回も書きましたが、土用というのは基本的に「待ちの運」です。自ら旗振り役になるのではなく、あくまでも受け身であり、粘り強く努力しながらタイミングを待つ苦しい時期でもあります。
この時期は寒さはピークを迎えますが、雪の下では春に向かう準備が確実に進んでいます。『大寒』は「寒仕込み」といわれる「日本酒や発酵食品の仕込みの時期」でもあります。この時期は井戸水の温度が低く雑菌が少ないので「大寒の水は腐らない」と言われています。大寒の日に汲んだ水は「寒の水」といって良質で柔らかい水であり、風水ではパワーが詰まった水とされています。
カードをひくと、内容は自然界のリズムとぴったり合っています。幸運を現す場所にカップ(水)のエースが出ているので、純度の高い、素直で澄んだ想いを持っていることがキーポイントになります。
今期は「寒の水」と同じように、きれいな水(想い)で将来の仕込みをする大切な時期です。心の底から湧き上がる愛情や意欲などの「純度の高さ」がやがて出来上がる作品(結果)の質を左右します。
カード展開をみると、今は古いアイデアをより大きなビジョンに置き換える時期ですが、あくまでも個人の内面で行われる時であり、他人を捲き込んで結果を出すときではありません。
今期注意することは、センシティブになりすぎて人を見る目を誤ることです。
或いは、あなた自身の感情が不安定になり、ちょっとしたことで機嫌が悪くなったり、ヒステリックに反応したりする怖れもあります。純粋な気持ちが高まる時期でもありますが、状況はまだ整っていません。お世辞を真に受けてうぬぼれてしまうと相手に利用されてしまうので、ご注意ください。
特に今期注意することとしてカップの6が出ています。(画像左端)
過去のあたたかい思い出を現在の人間関係に投影してしまい、本当はやめた方がいい人間関係なのに「安心できる居場所」と勘違いする可能性があります。人間関係に注意深さが必要です。
また、自分の力ではどうしようもないことが襲ってくることも暗示されています。(12 吊るし人 画像下段)
これは現時点では答えを出すのが難しくて身動きがとれないなら「無理して動かない」、自分から積極的に動くより現状維持を心がけ、気持ちのままに動かないことが大切です。
今期とるべきアクションとしては、『14 節制』が出ました。

このカードが伝えるのはバランスと中庸の必要性、パーフェクトなタイミングを待つことです。カードに描かれている天使はカップの水を斜めに注ぐという不可能なことをしています。現在、難しい選択に直面している方、または極度な矛盾をはらんだ状況にいる方は、急激な変化や行動をする時期ではありません。平穏な心、内側の平和が何より大切です。つまり今期のアクションは土用にふさわしく「待つこと」です。
良い日々になりますように。
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