『小満』(5月20日~6月4日)のカードリーディング

オラクルカードメッセージ

5月20日(月曜日)から二十四節気で『小満』に入ります。この時期は生命力が天地に満ちはじめ、万物がめざましく成長します。

カードをみても、タロットでは情熱を現す「ワンドの1」、オラクルカードでも望むものを引き寄せる「アファメーション」が出ているので、夏至(夏の頂点)に向かうエネルギーが人間にも影響を与えているようです。ただ、それがすんなり発揮できる時期ではなく、やや疲れやすい時期のようです。

人間も自然界の一部なので、自然をみれば今の状況がイメージできます。庭でいうなら、今は薔薇の花が盛りですが、同時に新しい芽も出てきます。その芽は生命力の塊で勢いがありますが、柔らかいため虫がすぐついてしまいます。あと1ヶ月くらい気をつければ、虫も寄せ付けないくらい丈夫な葉になって、夏の太陽で光合成をして株全体を元気にしますが、今はまだ弱いので、注意深く見守らないといけない時期です。加えて、日本では雨が降ると湿度ですぐカビが発生し、黒星病という病気にかかってしまいます。すると葉が黄ばんで落ちてしまいます。葉が落ちると光合成が出来なくなるため、根が育ちません。すると夏の強い日射しをあびてもただ弱るだけになり、秋には弱って花もつけられないし、どうかすると枯れてしまいます。注意深くケアすることが大切な時期です。

長々薔薇のことを書きましたが、人間も同じようです。今やる気になっても、思った以上に「ひ弱な情熱の火」なので、消えないように育てる時です。

ワンドのエース逆位置

ワンドの持つ情熱やエネルギーが逆位置になると衰えてしまいます。やる気を削がれる展開になったり、邪魔が入ったりすることもあるようです。

何かしらの新たなスタートは暗示されるものの、それが見当違いだったり、問題を含んでいることは否めません。また、そこを乗り越えてまでという情熱も持てそうにない様子です。

気持ちに迷いがあるなら時期尚早の感があります。プライドを優先させて失敗しないように、しっかりと時期を見計らって行動しましょう

ルナ・マリア『タロットの教科書』

また、オラクルカードでも『35 Education 教育』が出ています。(画像真ん中の列、左端)

これはあなたには「やる気」や「望み」がありますが、それについてまだ充分な知識を持っていないか、次に取るべき正しい行動がわかっていないことを表します。 今は素直に教えに耳を傾けあなたが思い描いていた概念を変えることにオープンになる時です。夢をあきらめなさいといっているわけではなく、まだ現実化するには準備が足りない、時期が来ていないということです。薔薇のたとえなら、今無理をすると虫にやられてぼろぼろになる危険があるので、きちんと対策を練って、やる気の芽を丈夫にする時期です。

あなたの情熱が花開くのはまだ時期尚早のようですが、もしかしたらあなたは「止まれない」ような気持ちでいるかもしれません。つまり、立ち止まる方が良いと聴くと「うるさい!」とイラつくかもしれません。でも次のカードは注意を促しています。

健康に注意してください。

肉体、頭脳、精神を強化する必要があります。運動、休息、適切な栄養が調和のために必要です。

過労で消耗しすぎないでください。

今はスタミナを築く時期です。

絆が弱くなったと感じているでしょう。もし絆が切れてしまう危険があるなら、修理が必要かもしれません。責任が過剰になる前に注意してください。

強くなって、人間関係の現実に注意して向き合ってください。 細い糸が切れるかもしれません。

生命力を奪うものは何であれ手放しましょう。何かより良いものがその場所にとって変わることを信頼してください。

The Map オラクルカード

これを別の言葉で注意しているのがタロットの「14 節制」逆位置です。

このカードが出るときに大切なのは「度を超してしまうことへの警告」です。

自分のことばかりを考えて、周囲を思いやる余裕にかけているようです。そのような態度は結果的にマイナスに作用しますから、十分に気をつけましょう。

やはり場の雰囲気を壊さない配慮が必要です。

不規則な生活リズムの乱れは、幸運を逃す原因にもなります。平凡で単調だとしても、一定のリズムや習慣は大切にしたいものです。謙虚さと自己主張のバランスが重要です。

The Map Oracle Cards

『Children 子ども』のカードも出ています。(画像下段、真ん中)

これは、もしあなたに子どもがいるなら、「子どもに関するサインや直感に注意を払うことが、あなたのためにもなる」ことを表します。あるいは、あなたのインナーチャイルド、あなたの無意識は「もっと私を見て!」と言っているのかもしれません。つまり、あなたには何か見落としていることがあるので、内省する時間を持つことを促しているのかもしれません。

今回のリーディングを通して大切なのは、自然のリズムと自分のリズムを同調させることです。あまりに解離すると、自律神経失調症になります。「寝つきの悪いのは自律神経失調症のはじまり、自律神経失調症はひきこもりのはじまり」というのを『丁先生、漢方っておもしろいです。』という本で読みました。

どういうことかというと、 体には生体リズムというものがあり、そのリズムが崩れた状態を自立神経失調症と表現するそうです。以下、本から引用すると…。

昔、照明がない時代はお日さまの都合で生きているので、1日24時間に合わせてヒトも生きていた。でも、生物一般、植物も含めて地上に生物が誕生した頃は、地球の1日は24時間ではなく、25、6時間だったそうです。体内時計とか細胞内時計というのがあり、これが26時間ぐらいにセットされているらしい。それが証拠に穴蔵生活で太陽の光が一切ないようなところにいる、あるいは宇宙に出たような場合、つまり地球の自転と関係ないところに人間も含めて動物を置くと、だんだん1日の時間感覚が長くなり、25時間、26時間になっていく。

つまり放っておくと、人間は1日26時間に生きたくなる。その方が体内時計の通りに生きていくので楽だから。ところが現実の地球はその頃より自転の速度が早まって1日24時間になってしまった。現実に合わせなきゃいけない、合わせる努力が日々いる。

例えば1日7時間寝ないといけない人が12時に寝た。翌朝7時に起きる。これは7時間だからいい。でも次に眠くなるのは12時ではない。体内時計に忠実なら1時か2時にならないと本当に眠くならない。眠くならないから、自分の体内時計に忠実な人は2時に寝る。現実は朝7時に起きなくてはいけないので、2時間足りなくなる。 昼間も眠いけれども、我慢していると、今度はまた寝るのが2時間ずれて、6日のうちに12時間、つまり半日ずれる。そうして土日に爆睡して、それでなんとなく元に戻って朝7時に起きられるようになる。それをひたすら繰り返している人が結構いるそうです。これは若い人に多くて、いわば「自己の感覚が中心」的な人とみなすことができます。夜中もコンビニなど人工照明のもとで生きているとやはりずれやすくなるそうです。

ところが、自然を友として生きている人は太陽光を浴びてちゃんと24時間にアジャストしている。つまり起きることの努力ではなくて、寝ることが努力。しつけです。自分の感性を優先するとずれてしまう。これがまず自律神経が弱くなる第一です。自律神経の乱れやすい人は「自己中」 「主観」で生きている。自分の感性が大事な人ですから、性格が悪いわけではない。しかし現実からずれている。そして 社会生活もズレやすくなっている。ここにいろいろなストレスがあると最初に寝付きが悪くなる。考え事をして寝つきが悪くなると、本来の体内時計は変わっていないから、だんだんそっちにシフトしてしまう。だから寝つきの悪いのは自律神経失調症の始まり、自律神経失調症はひきこもりのはじまりだそうです。私にはこの話がとても興味深かったです。というのも、自分が「自己の感覚が中心」な人に近いと思うので、教訓としているところがあります。「ありのままは大切だけど、ありのままだと社会生活は破綻する」ところもあるので、日々バランスをとることに気をつけています。

今期のカード展開をみると、『節制』がキーワードだと思います。私たちは地球に住んでいるので、地球のリズムにあわせる努力が日々必要なようです。

妥協点を探るよりも極端に走りたい気持ちになりやすい時期ですが、中庸、バランスを大切にした方が良い結果に結びつく時期です。

良い日々になりますように。

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