『立夏』(5月5日~20日)のカードリーディング

オラクルカードメッセージ

今日は5月5日、二十四節気で『立夏』。
暦のうえでは、今日から夏が始まります。
そして今日は端午の節句でもあります。

一年でいちばん気持ちの良い時期。
空では鯉のぼりが泳ぎ、菖蒲湯に入り、柏餅やちまきをいただいて、邪気を払います。

とはいえ、朝早くはまだ肌寒く、
夏というには、春の記憶がまだ少し残っている時期でもあります。

季節の端境(はざかい)に立つとき、
私たちの内側もまた、少しの揺らぎと、小さな決意とを抱えているのかもしれません。

「始めたい」と思いながら、
「もう少しだけ待っていたい」とも感じている。
あるいは、はじまりの前に訪れる「終わり」に、
小さな喪失感を抱えている人もいるかもしれません。

妊娠中の静かな休息のように、
今の停止は、新たなかたちを育てる時間なのかもしれません。

この時期、プロジェクトや人間関係に変化が訪れたり、
思い通りに進まないことがあるかもしれません。

そんなとき、タロットは静かに語りかけてくれます。


【今回引いたカード:5枚】

  • ワンドのペイジ(正位置)
  • ペンタクルのクイーン(逆位置)
  • ペンタクルの9(逆位置)
  • 女教皇(逆位置)
  • ペンタクルのペイジ(正位置)

この5枚がつむいでくれた物語は、
**「熱意と静けさの両立」、そして「育てていくという行動」**について。


■ 始まりたい気持ち——でも、今はまだ「助走」

最初に出たワンドのペイジは、
すでに自分の中に小さな火を感じていることを教えてくれます。

まだスタートしていなくても、心の中では何度も準備をしてきた。
そんな人も多いのではないでしょうか。

いま大切なのは、走り出すことそのものより、
「その火を消さずに持ち続けること」。


■ いま学ぶべきことは、“ひとりで立つ力”

ペンタクルのクイーン(逆位置)は、
知らず知らずのうちに、誰かに頼りたい気持ちや、
感情に流されやすい状態があることを示しています。

けれど今は、「自分で自分を抱きとめるとき」。
誰かの言葉ではなく、自分の感覚で足場をつくっていく。
その姿勢が、夏に向かう力になります。


■ 「結果を急がない」ことが、最大の注意点

用心すべきカードとして現れたのは、ペンタクルの9(逆位置)。
これは、「まだ整っていない」ことを自覚する大切さを語っています。

焦らず、比べず、地道に準備をする時間。
“足りない”のではなく、“今は途中”という視点をもって。


■ 感情にのまれず、冷静でいることが力になる

4枚目に現れた女教皇(逆位置)は、
静けさの中にある知性の象徴です。

今、外の動きに気を取られたり、不安に飲まれそうになっても、
心の奥には、ちゃんと「大丈夫な場所」がある。

感情の波を見つめながらも、自分の軸を見失わない。
その冷静さが、見えないものを照らします。


■ そして今、あなたができることは——

最後に出たペンタクルのペイジ(正位置)は、
**「地道に、一歩ずつ」**というメッセージを届けてくれました。

大きな成果や変化を求めるのではなく、
毎日、自分にできることをていねいにこなしていく。

他人と比べる必要もなく、スピードを競う必要もない。

静かに積み重ねていくこと。
それが、やがて確かな“かたち”になるはずです。


■ おわりに

立夏という節目は、何かを「始める」というよりも、
「育てていく決意」をするタイミング。

外の季節が夏に向かっていくように、
内側でも静かに、けれど確実に、
新しい物語がはじまろうとしているのかもしれません。

いま、あなたの足元にある一歩を、信じてください。

良い日々になりますように。

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