夏至とは、一年でいちばん太陽が高く昇る日。
光が最も強く注がれるとき、隠れていたものがあらわになり、
「本当に必要なもの」が浮かび上がってきます。
厄を祓い、夢を注ぎ直す――そんな節目のタイミングです。
今回は、レイチェル・ポラックの「Dr.アポロのなんでもスプレッド」を用いて、タロットカードからのメッセージを読み解きました。
使用カード:ウェイト版タロット
スプレッド構成は以下の通りです。
- 知られしものよ(あなたが意識しているが、もっとよく見たほうがよいこと)
- 知られざるものよ(無意識にあること)
- 危うし(注意すべきこと)
- 幸運よ(この状況における幸せな側面)
- アクション!(どう行動すればよいか)
🪷1枚目「知られしものよ」
ペンタクルのナイト(正位置)
今のあなたは、「地に足のついた行動」を意識しているようです。派手さはなくても、毎日の積み重ねを丁寧に行うことで、未来につながる道が形作られています。
このカードは、「その努力は報われる」と静かに告げています。
一方で、それが惰性になっていないか?という問いも含まれます。今守っている習慣ややり方に、もう少し“新しい風”を取り入れる余地はありませんか?
🌿2枚目「知られざるものよ」
ペンタクルのキング(正位置)
あなたの無意識には、物質的な安定や「頼れる存在でありたい」という願いがあります。家庭や仕事、経済的なことに対して“責任感”が強く働いているかもしれません。
それは誇らしいことですが、自分の豊かさや安心を、無理に「与える側」で維持しようとしてはいませんか?
このカードは、「自分が満たされてこそ、他者にも与えられる」ことを静かに伝えています。
🔥3枚目「危うし」
ワンドの7(正位置)
あなたは、外からの期待やプレッシャーに対して、無意識に「戦って」いるかもしれません。自分の立場や考えを守ろうとする気持ちが強く働き、知らず知らず疲弊していませんか?
このカードは、「今は、すべてに応じる必要はない」と教えてくれます。
あなたが守るべきなのは“外の評価”ではなく、“内なる信念”。本当に大切なことだけを選んで、あとは手放す強さを。
🍃4枚目「幸運よ」
ワンドの3(逆位置)
一見、逆位置はネガティブに見えるかもしれませんが、今回は「足元を見つめ直すチャンス」があるというポジティブな解釈もできます。
外に向けて進もうとしていたことが停滞するかもしれませんが、それは“今こそ、内なる計画を見直すとき”という宇宙からの合図。
焦らず、長期的な視点で見てみてください。急がず、けれども確実に進んでいく力が育っています。
🕊️5枚目「アクション!」
ソードのナイト(正位置)
行動を起こすときです。ためらっていたことに、意識的に“スピード”を加えるタイミングがやってきました。
このカードは、「まっすぐに、勇気をもって進め」と伝えています。
ただし、焦らず、方向をしっかり定めてから。勢いは武器にもなりますが、慎重さを失わないことも大切です。
🌞夏至の光に照らされて
夏至とは、「すべてが明るみに出る」タイミング。
今回のカードは、あなたがすでに持っている誠実さと、内なる豊かさを確認しながらも、
必要のない戦いや惰性を手放し、進むべき道に心を定めよと語りかけてきます。
「ワンドの3」逆位置は、今は足踏みしているように感じられるかもしれませんが、その期間こそが大きな意味を持つ『静かな準備期間』です。そして「ソードのナイト」は、静かに熟したその意志を、風のような早さで行動に移すべきときが来たことを告げています。
立ち止まったからこそ、向かうべき方向が見える。今こそ、迷いを脱ぎ捨てて一歩を。
あなたの中の光が、
🌿静かに、でも確実に❇️
広がっていきますように。
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