12月7日から12月21日までは旧暦では「大雪」にあたります。
大雪という名前は、この時期、山の峰は積雪に覆われていることによります。これから冬至までは日に日に日が短くなります。熊が冬眠にはいるのもこの時期とされています。
今回は、いつも使うThe mapオラクルカードの「原因」を示す場所に(画像上段 左側)珍しく明るい内容のカードが正位置で出ています。(33 Peaks of Joy 喜びの頂点)
にもかかわらず、あとの二枚は逆位置で、真ん中のカード(30 making a choice 選択する)に至っては、直前の小雪期間と場所も同じで位置だけが逆になっています。
ということは、前回「道の分岐点に直面しているので意識的に選択すること。そしてその選択の責任をとること」が推奨されていましたが、「その選択がなされなかった」もしくは「選択はしたが、置いてきた過去のものをまだ片付けていない」ということだと思われます。
あと二週間で冬至ですが、かつては一年のはじまりは冬至とされていたこともあったので、新しいものを迎えるためにまだ片付けが必要な段階のようです。
今は人生の責任を放棄する時期ではありません 。あなたの代わりに他の人に選択してもらっても、物事は簡単にはなりません。
選択の結果を恐れるがあまり、妥協をしてはいけません。 たとえ難しい道を選んだとしても、いつでも将来に別の選択をすることができるのです。
あなたが選択能力を取り戻すなら、そこには偉大な力が生まれるでしょう。 何があろうとも、誰もあなたからそれを取り上げることはできません。
もしあなたの選択肢の背景にある動機について自分自身に厳密に正直になるつもりがあれば、あなたは物事を変える必要があることが分かるでしょう。 コースを変更し、別ルートを選ぶこともできます。ただあなたが置いてきたものを掃除するのを厭わないでください。
解説書をそのまま抜き書きしました。この半年、カードが伝え続けているメッセージはこの解説に集約されていますので、個人だけではなく、時代的にもずっと続くメッセージと思われます。どの部分に反応するか自分自身を観察しながら読んでみることをおすすめします。
時代が変わるといえば、たとえばイタリアではじまったルネサンスは14世紀にはじまりましたが、中心地を変えながら300年近く続きました。日本では鎌倉時代から安土桃山時代にあたります。多分このときにカードをひいたら、今と同じようなカードが出たと思います。とはいえ300年も生きる人間はいないので、すっきりした変化後の状況を見届けられた人間は誰もいなかったでしょう。
この間大河ドラマの「鎌倉殿の13人」を見たら、承久の乱の直前でした。承久の乱は、日本史上はじめて朝廷と武家が闘い、朝廷側が負けたもので、後に300年続く江戸時代のはじまりのはじまりのような位置づけです。
私は承久の乱で負けた後鳥羽院が大好きです。才能があり、とにかく元気で、天皇でありながら隠岐の島に流されることになったのに、晩年も恨みがましくないところが魅力的と思います。(流されるときに詠んだ歌が『我こそは新島守(にひじまもり)よ 隠岐の海の荒き波風心して吹け』です)
個人的には後鳥羽院を応援しますが、時代の流れを見れば勝つのは無理だなと改めて思いました。
今回のカードも、『妥協せず選択する』と出ています。
それはとても大切なことだけれど、急いで期待する結果を見ようとすることは現実とはそぐわなくなるでしょう。ゴールを見据えたら、のんびり構えて、望む結果についてはひとまず忘れるほうが良いように思います。
歴史をみれば時代が変わるときはたくさん人も死にますし、それを見れば不安になり、何かにすがりつきたくなるものです。ある意味みんな頭がのぼせた状況になるため、変化に興奮して喋りまくる輩もたくさん出てきそうです。個人が全力で内心の平和を保つこと、地に足をつけた感覚を取り戻すことが大切になりそうです。
アメジストのカードが出ています。(画像下段 左側)
これもあなたの成長を妨げる信念や行動、習慣を見極めるという意味で、アメジストを使ってサイキックな力を伸ばしなさいとの意味もあります。
サイキックな力とは、あなたがどう感じるかにもっと敏感になることともいえます。他人がどう思うかは切り離し、自分のエネルギーを生きるには、ひとまず「感じる」ことからはじまります。
今取り組むべきこととして、『FIRE 火』が出ています。(画像下段 真ん中)
これは変容、浄化の火です。古いものを燃やし、古い習慣を変えて、新しいものに生まれ変わる時期です。
あなたは自分がすべきことを知っているはずです。内なる火を燃やすときが来ました。(お尻に火をつける必要がある人もいるでしょう)
という意味があります。
またLady’s Mantle ハゴロモグサのカードが出ています。(画像下段 右側)
このカードは、母親のすべての面、そして癒しを象徴するハーブです。たくさん意味がありますが、ハゴロモグサは錬金術と関係しているので、変容のためには何らかの形で母性を癒す必要があること、母なる大地である地球を癒すこと、もっと身近な例では、自分と母親の関係で許すことがある などの意味があります。
母親を許す、母親である自分を許す。他に母親は妻ともとれるので、妻を許す、妻である自分を許す、なども考えられます。
許すというとわかりにくい場合は、妻という役割、母親という役割を充分に果たせなかった自分に愛を与えるというのもあるでしょう。
冬至に向けてこれでもかというくらい、同じテーマのカードのメッセージが届きました。
ただ、今までと違うのは、原因に喜びのカードが出ていることです。
今日、喜びはあなたのものとなります。 問いかけが何であれ、その結果は幸せになるでしょう。
達成に近づいています。 これまで一生懸命取り組みました 。
真実の慈悲に取り囲まれていて、シンクロニシティによってアレンジされた出来事は、人生の次のレベルへ連れて行くでしょう。
世界は美しい調和を奏でています。 人生はウキウキと希望に満ちています。心が感謝の気持ちで満たされるのに任せ、幸福感を分かち合うことを忘れないで下さい。喜びは伝染していくのです。
これは原因という過去の位置に出ていますが、未来でもあり、ゴールでもありそうです。
大雪期間は夜明け前の一番暗い時期ともいえます。世間的には12月の大晦日が大掃除ですが、余裕があれば冬至を目標に身辺の片付けをし、新しい気を迎える準備をするのが良さそうです。
良い日々となりますように。
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