二十四節気『立冬』期間(11月7日~21日)のオラクルカードメッセージ

オラクルカードメッセージ

11月7日(月曜日)から立冬に入ります。これから冬に入り、日が暮れるのが目立って早くなってくる頃です。さざんか(山茶花)が咲き始める頃でもあります。また、江戸時代には「こたつ開きの日」というのがあり、この期間にこたつを出す風習があったそうです。こたつに入りたくなるような寒い日が増えてくる時期です。

そんな立冬の時期に意識しておくと良さそうなのは、心配や不安など「心をざわつかせる」ことが頭の大部分を占めている状況になった場合の対処法です。

画像上の左側のカードは『31 dry desert 渇いた砂漠』のカード、画像下の左側は『5 change your focus 焦点を変える』のカードです。また、画像下段の真ん中にはベースチャクラのカードが出ています。このカードは秋分(お彼岸)の頃にもでました。

ベースチャクラはなんらかの危機を感じたときに活性化しやすく、腰や背中の痛みにも関係しています。もしかしたら世の中的にも不穏な空気が流れるかもしれませんし、日常を過ごす中で何か揺さぶりをかけられるようなことが起きるのかもしれません。

といっても、心配することはありません。

『31 渇いた砂漠』のカードが逆位置で出るときは、あなたが心配に呑み込まれないための警鐘の役割を果たします。意識すれば、「わざわざ経験しなくてもいいこと」は回避できます。

今回「経験しなくてもいいこと。あるいはその経験がやってきたとしても、あなたが方向転換すれば終わること」のイメージは、以下のようなものです。

あなたは井戸を探して渇いた砂漠を歩いています。遠くにキラキラと蜃気楼が輝き、「ここに井戸がある。早く到達しないと安心できませんよ」と誘いかけてきます。でもいくら苦労してもそこにたどり着くことはなく、そもそもその井戸は幻想に過ぎなかった…そんな状況をこのカードは現しています。

このカードを人生に役立てるとしたら、「今苦しんでいる場所をさ迷うよりも、もっと充実感を与えてくれる場所がある」ということ。それは物理的な移動より、まずはあなたの見方を変えることを求めています。

なんらかの欠乏感に苦しんでいる場合や、落胆や悲しみが避けられないこととしてやってきた場合、それにどう対応するかが人生の質を決定づけます。(これが画像下段 左側のカードの意味)

最初は怒ったり、傷ついたりしてしまうのは、人間なので仕方ないことです。でも気づいた時点で引きずることはやめて、なんでもいいから感謝することに目を向けるのが「ネガティブをポジティブに変換する」秘訣のようです。これは感情というより、一種の「技術」として習慣にするのが良いように思います。それがあなたを助けようとする存在を招き入れる触媒になります。

直感が鋭くなる時期でもあります。信頼して、もし現状とは違う代替的発想を思い付いたなら、従って大丈夫です。(画像上段 真ん中のカードの意味)

そして、繰り返しになりますが、今期も大切なのは全身全霊で今に在ることのようです。『3 wizard of awareness 気付きの魔法使い』のカードが正位置で出ています。(画像上段 右)

状況を深刻に考えてしまう場合、「起こったこと」は「自分だけに向けられたものではない」という感覚を取り入れる必要があります。

『あなたがどれほど同じ状況で止まってほしいと望んでも、物事はある状況から別の状況へとシフトし続けながら進化していきます。 気付きの魔法使いは、今体験していることを無理に定義したり、制限することを諦めるようにと諭しています。

万事うまくいっています

あるがままにしておき、自分の側から何も直接的に 影響力を行使しないで奇跡が花開くのを見つめましょう』というのが「気付きの魔法使い」のカードの意味です。

面白いのは、同じ場所にタロット大アルカナの『4 LEAD』原型は『4 皇帝』のカードが出ていることです。

ちなみに伝統的タロットでは皇帝のカードはこんな絵です。

ルールや構造、権威、父性を意味する皇帝は、砂漠の中の王座に座り、鎧で身を覆っています。あまり好かれないカードのひとつですが、それは私たちがこの皇帝のカードを見るとき、まるで怒った父親の前にいる子どものような、幼い視点になってしまうからです。

けれども、先ほどの気付きの魔法使いのカードの意味を重ねると、『皇帝』の意味が変わります。

それは自分がこの皇帝の椅子に座る視点を持つことで得られます。このカードの性質は男性だけでなく、女性にも現れます。でも今回は女性が座ると考えるとわかりやすいように思います。

この解釈は自身もトランスジェンダーであるレイチェル・ポラックの解釈ですが、目から鱗が落ちる解釈でした。

女性が自分の生活や人生を構築する時、あるいはルールを定める時。また価値あるものを守るときや何かに対する見解や立場をはっきりとる時、彼女たちは皇帝になるのです。自分には力があり、積極的にルールを定めたり、自分にとって大切なことを守れる存在なのだと考えられるよう学べば、このカードは爽快なものとなるでしょう

レイチェル・ポラック タロットバイブル

もちろん女性だけでなく、男性にも当てはまります。最近出るカードは父性や父親に関係するものが多いのですが、そのイメージは従来と大きく変わっている感じがします。

そういえば夏至の頃までは母性や受け容れることがテーマでしたが、それが父性にシフトして新しい意味を加えています。これも一種の『変容』なのかもしれません。

今期も変容がテーマですが、だんだん形がはっきりしてきています。心配や不安という渇いた砂漠をさ迷うことなく、気付きを保って今にいることがカードから読み取れる今期のアドバイスです。

良い日々となりますように!

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