12月22日には冬至を迎えます。
一年で最も夜が長く、
光がいちばん内側へと沈み込むとき。
冬至のリーディングは、
「今どうするか」よりも
これから何が始まるのか
――来年への予告として読むのがふさわしい節気です。
今回引いたカードは、以下の5枚。
- カップの9・逆位置
- ソードのペイジ・逆位置
- 法王・正位置
- ワンドのクイーン・逆位置
- カップのナイト・正位置
一見すると、
少し分かりにくく、
矛盾をはらんだ配置に見えるかもしれません。
けれどこのリーディングは、
来年が「火の年」であることを前提にすると、
とてもはっきりとしたメッセージを語り始めます。
それは――
外側の正しさや評価から離れ、
内側の感性と信頼に火を灯し直す冬至
1枚目:意識していること
カップの9・逆位置
「満たされたはずなのに、どこか落ち着かない」
願いが叶った。
一区切りついた。
成果も出た。
それでも心が静まりきらない。
カップの9逆位置は、
満足の“形”はあるのに、
感情がまだ追いついていない状態を示します。
これは失敗ではありません。
むしろ、
「次の段階へ進む準備が整った」
という合図。
満足しきれないのは、
欲が深いからではなく、
魂がもう次の景色を見ているからです。
👉 冬至は
「満たされているはずなのに、何かが違う」
という感覚を正直に認めるところから始まる。
2枚目:無意識にあるもの
ソードのペイジ・逆位置
「言葉と判断を、いったん保留にする」
ソードのペイジは、
思考・言語・情報・理解の入口。
それが逆位置で出たということは、
「考えが足りない」のではなく、
考えることが、今の主役ではない
というメッセージです。
来年は火の年。
火は、感情と行動の距離を一気に縮めます。
このタイミングで
言葉や判断を先に出すと、
言葉がそのまま火の燃料になる。
だからカードは言います。
――まだ言語化しなくていい。
――まだ結論を出さなくていい。
これは沈黙ではなく、
成熟の時間。
3枚目:危うし
法王・正位置
「教えに従う側」で居続けると、次の扉が開かない
教えや方法論が危うしの位置に出たのは、
「それに頼り続けること」が問題なのではなく、
もう一段深いところで、
自分の感覚を信じる段階に入っているという合図です。
本来、法王が「危うし」に出るときの意味は一つ。
「正しすぎることが危険」
- これまで学んできた理論
- 師や体系、方法論
- 「こうあるべき」という倫理
それ自体は間違っていません。
でも 今の段階では、それに留まることが停滞になる。
これまで学んできたこと、
大切にしてきた教えや体系は、
すでにあなたの中に根づいています。
だからこそ今、
それを外側の答えとして持ち続けたまま
次へ進もうとすると、
魂が固まってしまう。
法王が示しているのは、
教えの否定ではなく、
教えを内在化する段階への移行。
冬至は、
光を外から探す時期ではありません。
内側にある光を
引き受け直す節目です。
👉 教えはもう、
守るものではなく、内側に溶かす段階に来ている。
4枚目:幸運よ!
ワンドのクイーン・逆位置
「情熱を外に出さなくていいことが、幸運」
ここが、今回もっとも誤解されやすいポイントです。
ワンドのクイーン逆位置は、
一般的にはあまり良い意味で語られません。
- 自信過剰 or 自信喪失
- 外向きの情熱が暴走 or 枯渇
- 周囲に認められようとして疲れる
…たしかに「良い人物像」ではありません。
でも、今回それが幸運の位置にある。
これは
「外に向かって燃えようとする火が、
いったん裏返ること」そのものが、
今回の幸運
つまり、
- 外で輝こうとしない
- 誰かを鼓舞しようとしない
- リーダー役・盛り上げ役を引き受けない
それが、魂を守る。
この位置が示すのは、
気分の良さや成功ではなく、
魂が最も助けられる要素です。
つまり今回の幸運とは、
情熱を見せないこと、
使わないこと、
外に振りまかないこと。
それ自体が、
今の魂にとって最大の追い風なのです。
火は消えていません。
ただ、前に出ていないだけ。
ここは、前回までの流れと一致
- 立冬:ワンド6逆(外側の評価を手放す)
- 大雪:火は内側で守られる
- 冬至:ワンドのクイーン逆が「幸運」
つまりこれは、
**「火を見せないこと」
**
「情熱を外に使わないこと」
**
が、今いちばんの追い風
という一貫したメッセージなのです。
5枚目:アクション!
カップのナイト・正位置
「静かに、心が動くほうへ」
そして行動の位置に出たのは、
カップのナイト。
彼は勢いよく現実を動かす存在ではありません。
夢見がちで、繊細で、ゆっくり。
でも彼には、
とても大切な資質があります。
自分の心が動いたものを裏切らないこと。
今回の配置では、
火(ワンド)は逆位置。
水(カップ)が前に出ています。
一見すると、水は弱く見えるかもしれません。
でもそれは、負けているのではなく、
邪魔されていないということ。
情熱で押さない。
正しさで固めない。
勢いで決めない。
その代わりに、
心が静かに動いた方向へ、
ゆっくりと進む。
それが、この冬至から始まる
「行動」の定義です。
👉 行動とは、
- 無理に決断することではなく
- 主張することでもなく
- 前に出ることでもない
「感性を信じて、ゆっくり差し出すこと」
- 書く
- 語る
- 差し出す
- 招く
感情を“扱える形”にして、
丁寧に世界に渡していく。
2026年の扉は、
情熱より先に「優しさ」で開く。
補足コラム
火の年に、なぜ「動かない」ことが祝福されるのか
来年は丙午という火の年。
火は変化が早く、反応が鋭い。
だからこそ、
そのまま行動すると
怒りや焦り、闘争心が前に出やすくなります。
今回のリーディングでは、
- 火はあるが、前に出ない
- 言葉(ソード)は逆位置
- 行動は水から始まる=水(感受性・夢・内的な動き)を先に行かせる。
という配置が、はっきりと示されました。
これは
「止まれ」という意味ではありません。
内側を安定させる時間を持て
という、最高のサインです。
言葉は、
水と火が内側で整ってから使うもの。
今はまだ、
言葉にしないほうが正確な段階。
沈黙は後退ではなく、
構造としての準備なのです。
👉火を「使う」前に、火を「飼いならす」年。
結びに
来年は火の年。
けれど、
火をそのまま使わないこと。
火を外に振りまかないこと。
火の燃料を見極めること。
それが、
本当に強い火の使い方です。
具体的には
- すぐ言わない
- すぐ決めない
- すぐ戦わない
- すぐ仲間にならない
その代わりに、
- 水で感じる
- 心が静かに動くのを待つ
- 言葉を選ぶ
- 火の燃料を見る
これは弱さじゃなくて、
高度な火の使い方。
今回の冬至リーディングは、
「来年、どう成功するか」じゃなくて、
どうやって燃え尽きずに、
本物の火だけを残すか
を教えてくれていると思います。
来年は変化が急激になる一年となりそうです。
そのため、未来に対する不安から、多くの人がリアルな世界やネットの世界で、仲間を求める傾向が出ると思われます。
だからこそ、「なにを燃料に燃えているか」の見極めが大切になります。
火は「共鳴」しやすい。=燃え広がりやすい
だから来年は、
- 怒りに共鳴
- 不安に共鳴
- 正義に共鳴
- 被害者意識に共鳴
が、一瞬で広がるおそれがあります。
SNS時代だと特にそうです。
だから
**「誰とつながるか」より、
「何を燃料にしている火か」**を見る必要があります。
この冬至は、
燃え上がる前の静けさ。
水が先に進み、
火は内側で守られる。
その順序を守る人だけが、
来年、本物の火を使えるのだと思います。
静かな冬至の日々を。
良い年の始まりになりますように。


コメント