処暑後半(8月28日~9月6日)のカードリーディング

オラクルカードメッセージ

二十四節気で「処暑」に入り、一週間ほど経ちました。二十四節気を約5日ずつ3つの期間にわけ、一年を72に区切ったものを七十二候といいます。

ちょうど今日くらいが処暑の次候「天地始粛(てんちはじめてさむし)」で、「粛(さむし)」とは物事が衰えることを表した言葉です。真夏の暑さが鎮まり、朝早くや夕方などに、秋がようやく顔をのぞかせるようになる時期です。そういえば昨夜は鈴虫が鳴いていましたし、日中暑いとはいえ、蝉の声の中に「つくつく法師」が混ざっていました。

初秋は台風シーズンでもあります。立春から数えて210日目を二百十日と呼び、台風を警戒する日とされています。二百二十日というのもあり、これは立春から数えて220日目のことです。これから9月10日頃までは台風に注意する時期となります。

台風が近付くと、気圧や湿度、温度の変化で頭痛やめまいなどの体の不調が出る方もいるくらいなので、自然界の一員である人間も、運気も、なんらかの影響を受けると思います。台風は一種の浄化と思って受け容れるしかなく、外に出て勝負をかけるより、内省のひとときにする方が良さそうです。

前回のカードリーディングでは、今期はあなたが持っている「なにかを始めようという情熱」に対し、出鼻がくじかれるようなメッセージを受けとるかもしれないことを示していました。いわば一種の台風です。でも、今は情熱のまま突っ走るにはパズルのピースが揃っていないので、一度冷却期間を経て、出来事の細部まで目を配ることが求められていました。

台風のあとは空気が洗われたように清々しくなるように、現在がっかりしていたり、不愉快に感じていた出来事が起きてしまったとしても、長期的にみれば必要な出来事なようです。前回、最終結果として出たオラクルカードは以下のカードでした。

このカードが逆位置で出たときのメッセージは、コントロールに関することです。

あなたはひとりでいくつもの仕事ができるくらいに有能なのだと思いますが、あなたの考え方、やり方をずっと続けること、未来をコントロールし続けることに対して赤旗が振られています。

15 One-Ring Circus 逆位置

もし、太陽は あなたなしには登らないというように考えるなら、 そろそろ変化する時期です。

おそらく、誰もあなたを助けてくれる人などいないと信じていたり、すべての仕事の感情的な部分やその他の部分まで自分でやらなければならないと思っているのでしょう。

これは恐れに基づいた考え方で、他の人たちの参加する権利を取り上げることで、あなたを他人から遠ざけるだけです。

このカードを受け取ったのは、誤った力の使い方を伝えているのかもしれません。

それを放棄して、風の吹き方をコントロールする必要を手放し、他の人たちが彼らの役割を担うのに任せましょう。完全無欠である必要はなく、全ての答えを探しましょう。そうすれば救世主が現れるでしょう。あなたが、あなた独自のやり方から出ると、物事は完成するでしょう。

The Map Oracle Cards

また、前回ひいたタロット、ワンドのペイジの逆位置は、あなたの夢や、やりたいことをかなえるには、自分の力を過信しない謙虚さと、地道な努力が必要というのがメッセージでした。

今、あなたが「嫌なこと」に感じた出来事に即座に反応するのではなく、その状況を扱えるくらいにあなた自身が成熟していく必要があります。そういう意味ではチャンス到来です。それにはあなたの見方を変える必要があるというのが今回引いたカードのメッセージです。

12 大局観

・ほかによい方法がある

・内省し、洞察力を養う時間をつくる

・プライオリティーの変化

・人とはちがうやり方をあえて選ぶ

あなたには、他に良い方法があります。おそらく、あなた自身も過去のアプローチがうまくいっていないことに気づいているでしょう。

大天使チャミュエルは、手を止め、物事を違う視点から見るよう求めています。

内省の時間は長く続くものではありませんが、精神的進化と成長にとって極めて重要です。

このカードはまた、他の誰かに対し、見返りを求めずに親切な行いをするようあなたを導くものかもしれません。こういう形の思いやりは、必ず報われます。 そして天使があなたの味方になってくれます。あなたが本来の姿のままでいることが、世界に対する大きな贈り物となることを忘れないでください。

大天使チャミュエルは、探し求めるものが何であれ、見つけることを手伝ってくれます。今置かれている状況を他の角度から見たい時には、「神の目」という名を持つチャミエルに助けを求めてください

大天使パワータロットカード

今回新たに引いたタカのカード(画像下段 左側)も、大局観を持つというメッセージです。加えて、起きたことに対するメッセージを理解する手がかりが与えられる可能性も伝えています。

友人との会話でわからなかったことが解決したり、誰かと偶然に出会って謎が解けたり、あるいは文字通り、壁に書かれたメッセージを見つける、見知らぬ人同士の会話から自分にしかわからない答えをふと耳にするかもしれません。『メッセージを素直に受け取り、自然界の前兆やしるしを見逃さないでください』というのがタカのカードのメッセージです。

『自然界が与えるメッセージを心で聞く方法を思い出し、本来の自分も思い出す内省の時間をとること』が台風期間中には大切なようです。

自然界や目には見えない世界からなんらかのメッセージを聴くことができたら(理解できたら)、あなたの中にある間違った思い込みが正されて、深い癒しを感じることができるようです。

Throat Chakra(喉のチャクラ・第5チャクラ)のカードも出ています。(画像下段 右側、ブルーのカード)

喉のチャクラはコミュニケーション、音、創造性、クレアオーディエンス(内なる聴覚)と関わっていて、その名の通り喉にあります。

物理的な肉体は目には見えないエネルギー体で包まれていて、これは無数の細かい線で構成されていると考えられています。なかでも線が交差している場所は特にエネルギーが集中しているエネルギーセンターとされていて、それをチャクラと呼びます。チャクラは七ヶ所あります。

喉のチャクラは第5番目のチャクラで、このチャクラがエネルギー不足を起こすと、喉が痛くなったり、声が出にくくなったりします。一番よくあるのは、誰かに余計なことを言われ、しかもそのことに反論できず、心の中でひそかに相手を批判しているとき、喉の痛みが出ます。

私自身もこの夏、強烈に喉が痛くなりました。風邪がうつったといえばそれまでですが、うつった(伝染った)ということは、うつるだけの条件が自分にあったということなので、生活を振り返ってみました。喉の痛みを表現するとき「喉が痛くて飲み込むことができない」「飲み込むと痛い」ことについて、最近何を感じていたかな?と思い返したら、一種の当て逃げみたいに不機嫌を撒き散らされたように感じた出来事があったため、怒っていたことを思い出しました。しかも自分が怒っていることにも気付かないでいたため、喉が激痛をもって知らせてくれました。久しぶりに身体に症状が出たので、『からだの声を聞きなさい』のリズ・ブルボーの本を読み返したら、喉のチャクラについて書かれた箇所に納得したので、(自分のために)引用しておきます。

私(リズ・ブルボー)は彼(リズの共同経営者)の言い方が気に入らなかったので、内心、彼を批判し、恨んでいました。

私は他人の口の聞き方までコントロールしようとしていたのです。でもそんなことは不可能に決まっています。 私の内なる神は私に、もっと理解と愛の心を持って共同経営者の言うことを聞きなさい 、と私に伝えたかったのです。

私は、すべてを自分の思い通りにしようとすることをやめる必要がありました。私がそのメッセージを理解すると、ただちに喉の痛みは消えました。喉の痛みが戻ってくる時は、私がまた同じことを始めた時でした。

体調不良は、私たちが愛に関してさらに何かを学ばなければならないということを訴えているのです。内なる神が、私たちに、神が創った『愛の法則』に従うべきだと教えてくれているのです。

喉の痛みはまた、私たちの創造性とも関係があります。私たちは何かをコントロールしようとすることで、感情をこらえ、ため込んでしまいます。創造力を本当に自分のために使うことができなくなるのです。

感情をこらえて相手をコントロールしようとする私の傾向は、喉の痛みを引き起こしただけではなく、さらに便秘としても現れました。中にはそうした傾向を、 水分をため込んで、むくみとして表現する人もいます。私の場合は便秘でした。

コントロールに関係する病気は他にもたくさんあります。私のからだはごく単純に、執着を手放しなさい、古い考え方を手放しなさい、と言っていただけなのです。私は自分の考え方こそが正しいのだと思い込んでいました。そしてその考え方を手放すのを拒んでいたのです。

誰かが私の考え方や生き方を、つまり「信念」を問題視すると、私は躍起になってそれを否定しようとしました。私は人の言うことは全く聞かないで、自分の言うことだけを人に聞かせようとしていたのです。 他者の考え方を全く受け入れようとしませんでした。

(中略)私は何でも自分一人でやろうとしていました。というのも、自分以外は誰も、夫でさえ!信じられなかったからです。 でも「~ねばならない」で生きていると、すべてが重くなってしまうものです。まさにその通りであって、私の脚はとても重く感じられたのです。

『リズ・ブルボー自伝 私は神!』リズ・ブルボー

長く引用したのは、実際喉が痛いという経験をしたあとだったので納得したのと同時に、今回のカードのメッセージを集約する内容だったからです。

引用した部分で赤字にした内なる神が、私たちに、神が創った『愛の法則』に従うべきだと教えてくれているという箇所にある『愛の法則』というのが、前回引いたタロットの最終結果に出たカップのエースです。

カップはエレメントでは水を表します。それはどちらかというと内なる体験で、幸福と愛の時期、幸せな瞬間に人生そのものから与えられる愛の象徴です。

エース(1)は、どのエレメントでも純粋なエネルギーを表します。火・風・地・水、どのスートも、雲から現れた手が、そのスートのシンボル(ここではカップ)を差し出しています。

エース(1番)のカードは、スピリットからのギフトで、躍起になって獲得するものではなく、そこにある贈り物として、「あなたがするべきことは手を伸ばしてそれを受けとるだけ」といったように、ただ、もたらされます。

占い的にはカップのエースはロマンチックな関係のはじまりなど、あなたにとって新しく、ポジティブで感動的な体験がはじまることも意味します。

大きくとらえるなら、このカードは、さまざまな形、さまざまなレベルでの愛、神の恩寵、癒し、スピリチュアルな覚醒、心に栄養となるもの。これらのことすべてがギフトとしてあなたのもとへやってくることを象徴します。

『火の情熱は世界を生み出し、愛は世界に価値を与える』

「生命を支える水」が表す愛の象徴がカップです。

今期はちょうど台風シーズンに当たります。何らかのメッセージを体の不調という形で受けとる方もいるかもしれないし、何かがうまくいかない感覚がするから内省したところ、期待通りに物事が運ばなかったため、起きた出来事を受け容れていない自分に気づくこともあるかもしれません。

ふとした気付きがあり、それがきっかけで長く続く深い洞察力が宿るような期間、嵐のあとに心がこもった我が家という場所にたどり着いたような感覚がある期間になる暗示です。

次回のカードリーディングは9月7日『白露』になります。

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