啓蟄(2023年3月6日~3月20日)のカードリーディング

オラクルカードメッセージ

3月6日から二十四節気で啓蟄(けいちつ)になります。散歩をしていたら、空き地に「つくし」を見つけました。

啓蟄は、冬の間土の中で冬ごもりしていた虫たちが、穴を啓いて(ひらいて)地上に這い出してくる時期と考えられたことから名付けられました。生き物たちが目覚め、太陽の光を求めて地中から出てくる時期です。ある意味、立春よりも本格的に物事がスタートするときです。

今回カードをひいて感じた啓蟄のテーマは『受容』と『豊かさ』と『ビジョン』です。

新しいスタートの時期ですが、身体的には不調が出てくることが多い時期です。無意識に過ごすと、身体の不調にひきずられる形で否定的な思考に呑み込まれてしまう恐れがあります。

生まれたばかりの柔らかい芽がすくすくと育っていくときであり、冬眠から目覚めた生き物たちがやっと外に出たばかりの時期でもあります。こういうときは強力な保護が必要です。

強力な保護とは具体的には、徹底的にマイナスのイメージを捨てて、素晴らしいビジョンを抱き続けることです。

タロットではペンタクル(金貨)の10が正位置で出ています。(画像 中段 左側)

カードの絵にある金貨の形はカバラの「生命の木」を形作っていますし、次に出ている大アルカナの魔術師(画像 中段 真ん中)の持つ魔術のワンドもアーチに立て掛けられています。カードのイラストの世界のすべてがマジック(魔術的力)で満たされていますが、絵の登場人物は気がついていません。

登場人物と生命の木のペンタクルは絵の中で融け合わず、分離されたままです。これは物資的豊かさと、その根底にあるマジック(魔術的力)とのつながりを彼らが忘れ去っていることを表します。同じ暗示ですが、アーチの外にいる老人に気がついているのは屋敷の中では犬だけです。

今期は、日常を動かすマジックに気がつくことが大切なようです。つまり、「目に見えない力」が巨大な力をもつことに目を向ける時期のようです。

そのため、今期は特に悪いイメージを口に出さないようにしましょう。

静かな水面に石を投げると波紋が出来ます。石を言葉と仮定すると、その石を投げたのは一回きりの出来事でも、水面で(現象世界で)波紋のように(或いはこだまのように)何度も何度も繰り返されてしまいます。

結局はじめに投げた悪いイメージは自分に帰ってきてしまうので、たとえ世の中や他人に向けた言葉であっても、それが効力を発揮するのは自分なので、予言が自己実現してしまいます。悪いイメージは、必ず正しい言葉、良いイメージに変えて口に出すことです。

人がやっていることを否定するとその行為を自分にも否定することになります。私たちは自分を律する法律を常に自分で作っているのですから、あなたが発する全ての言葉や行動は、あなたがどんな世界に住むかを決めて行くのです。私たち平等なもの同士の間に不可欠な条件は次のようなものです。あなたが口に出したことは、あなたとあなたと意見を同じくする人たちにだけ、有効である

もう少し詳しく説明しましょう。今あなたがある人に「必要以上の援助を君は受け取るべきではない」と言ったとします。相手はあなたにそう言われてもどうということはありませんが、あなたは自分の言葉に縛られてしまいます。そしてあなたは人から必要以上の援助を受け取れなくなるのです。

これこそ、 自分の体験を完全にコントロールするあなたの持つ無限の力なのです。

あなたはどれくらい、許され愛されたいのですか。それと同じだけのものを他の人にもあげてください。とことん他の人にあなたの愛をあげてください。他の人のあなたに対するカルマを全て許してあげなさい。自分が欲しいと思っているのと同じだけの自由と愛と注目を他の人にもあげなさい。

タデウス・ゴラス『なまけ者のさとりかた』

自分のまわりの世界がどのように見えようとも、外側に焦点をあわせるのではなく、内側の平和に焦点をあわせれば、外側の世界も変容できる…というのが私が読みとったカードのメッセージです。

昔読んだ『少女パレアナ』の「なんにでも喜びを見つけるゲーム」は、実は強力な保護を与えてくれる魔法だったんだなあと思いました。

あなたにとって良い日々になりますように。

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