今日から二十四節気「寒露」となります。これは秋分から15日目にあたります。寒露とは晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のことを指します。秋が深まり、雁などの冬鳥が渡ってくる頃でもあります。
今期はいつも使う『the map』オラクルカードはすべて逆位置でした。(画像上)ちなみに逆位置を使うのは、定番のライダー・ウェイト・スミス版タロットカード以外では『the map』オラクルカードだけなので、他のカードはいつも正位置でみます。
カードが逆位置になるのはネガティブに感じがちですが、実際はパワフルで有難いアドバイスになると思います。なぜなら、逆位置で出るときは、今とは違う選択をした方が良い時だからです。
物事には必ず光と影がありますが、逆位置は影の面に注意を払うよう促します。影とはネガティブな面とも言えますが、「全部光で影がなければ個性も生まれることはない」という面もあるので、「人生を面白くしている面」とも言えなくもありません。『影をなくした男』のお話も思い起こせば、影は人生に奥行きを与えます。
そういう意味では、今期は秋の深まる時期にふさわしいリーディング結果でした。
全体を通してのメッセージは、物事をコントロールしようと衝動的に動いてはいけない時期です。現在の状況が苦しくて何とか解決しようとしている場合、動けば動くほど問題は大きくなり、結果として実体のあるものを生み出すこともなさそうです。あなたは疲労困憊するだけです。
今期求められているのは、行動(doing)ではなく、ただ存在すること(being)です。ブレーキを踏み、深呼吸して状況と距離を置くことをカードは勧めています。
特に画像下段のサイキックタロットオラクルカードでは大アルカナ「12 SACRIFICE 犠牲」が出ています。(左側)
これは一般的タロットでは「12 吊るされた男」になります。
画像の左側が「12 吊るされた男」です。右側は大アルカナカード「21 世界」です。(このカードは0からはじまり21で終わります)
なぜ二つを並べたかと言うと、上下の向きを揃えると、二人の人物はほぼ同じ姿勢を取っており、12を逆にすると21になることから、「吊るされた男」のカードは、0からはじまり21で終わる旅の中間点であることが暗示されています。違いといえば、最後の21のカードの人物は両腕を広げていますが、吊るされた男は両腕を後ろで組んでおり、上下逆さまの状態になっています。
そのことから、これを「痛みを伴う犠牲」と解釈することもありますが、もしただの犠牲なら、吊るされた男の顔がリラックスし、光に輝いていることはないでしょう。
このカードが象徴しているのは、「静けさ」であり、一度人生をひっくり返して見る必要性です。端的にいえば、吊るされた男が出たときは、周りの状況に振り回されず、世間の声を気にしないこと。自分自身の考え方もひっくり返して、今までとは逆の見方で人生を眺めることが促されています。そこで得た「気付き」は、現状では社会から引きこもることによって得られます。「21 世界」の段階になればその「気付き」は外的な活動の中で発揮できますが、今はその時期ではありません。今は先へ進む準備をする時期、内的な気付きを通して人生の経験を受け入れる時期です。
今期は今まで以上にプレッシャーを感じやすい時期になるかもしれませんが、同じくらい「可能性に満ちた時期」でもあります。
可能性に満ちているとはいえ、気をつけて欲しいのは、今まで成功してきたやり方であっても「常に人生と闘ってきた」ならば、違うやり方を試してみる時期です。あくまでもdoingではなくbeingを大切になさった方が良さそうです。闘い続ければ身体が悲鳴をあげてしまいます。
また、10月20日には土用に入りますので、季節の変わり目でもあります。体調に気をつけてお過ごしください。
次回は土用(20日)の前後に今期のメッセージを振り返ります。
良い日々になりますように!
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