秋分のタロットリーディング(2025年9月23日〜10月7日)

オラクルカードメッセージ

白露から秋分へ ― 揺れる選択から、静かな中心へ

白露の季節に現れたソードの2(逆位置)は、「見ないふり」を続けられなくなる時を告げていました。
先延ばしにしてきた選択や、曖昧にしてきたことが心の表面に浮かび上がり、揺れ動く姿を映し出していたのです。

そして秋分。
昼と夜が等しくなるこのとき、再び同じソードの2が逆位置で現れました。
それは「迷いを越えて、本当の自分の中心に戻るとき」が来ていることを告げています。


秋分リーディング ― Dr.アポロのスプレッド

1. 知られしものよ ― ソードの2 逆位置

このカードを引くと「何かを決めなくては」と焦る人も多いでしょう。
けれども実際には、即断・即行動を迫っているのではありません

  • カウンセラー的な視点
     曖昧にしてきたことを正面から見て、現実を受け入れるサイン。
     =「動け!」ではなく「逃げずに見よう」。
  • 精神科医的な視点
     二択を迫られているように見えても、焦って行動に直結させない。
     大切なのは「揺れている自分の気持ちを認めること」。
     その揺れこそがカードのメッセージを生きている証。
  • 相棒的な視点
     「本当はどうしたいか」を見つめ直すタイミング。
     外の事情に押されて動くのではなく、自分の本心に光を当てることが大切。

このカードが示しているのは「選択を急ぐ」ことではなく、
「目隠しを外して、自分の心の声を丁寧に聴く」段階なのです。


2. 知られざるものよ ― カップのナイト 逆位置

心の奥では理想や幻想に寄りかかりたい気持ちが残っています。
しかし現実と夢のバランスを失うと、逆に苦しさが増してしまう。


逆位置のカップのナイトは、夢や愛の告白、やさしい誘いに伴う曖昧さや不確かさを示します。
つまり、自分の感情をきちんと扱わずに「美しい幻」にすがろうとする傾向。
無意識の部分で、まだ心が現実から少し逃げているのです。


3. 危うし ― カップの5 正位置

後悔や喪失感に囚われる危険。

倒れたカップに視線を注ぎ、まだ残る二つに気づかない姿は、後悔と自己否定の象徴です。
「もしあの時…」という後ろ向きな思考に溺れると、未来を閉ざしてしまう。
秋分は喪失を見つめつつも、それを“終わり”ではなく“通過点”に変えていく視点を求めています。


倒れたカップにばかり目を向けず、残っている可能性に気づくこと。


4. 幸運よ ― ソードの10 正位置

一見最も厳しいカードですが、ここにこそ幸運の芽があります。
ソードの10は「どん底」の象徴。しかし夜明けの光が背後に射していることを忘れてはいけません。
“終わった”ことを受け入れることで、再生の扉が開く。
過去を断ち切る痛みを経て、ようやく新しいサイクルに移れるのです。


5. アクション! ― 女教皇 逆位置

ここが今回のリーディングの要です。

正位置の女教皇は「静けさ・直感・内なる知恵」を示しますが、逆位置では――

  • 情報や他人の声に振り回されやすい
  • 理屈や知識でこじつけてしまう
  • 自分の直感を信じられなくなる

つまり「静けさが乱れる」状態を表します。
ではアクションとしての意味は?
それは**「逆の行動をとりなさい」というサイン**です。

👉 外の情報を追いかけすぎず遮断する勇気を持つこと。
👉 知識や他人の言葉より、自分の内側の感覚に戻ること。
👉 沈黙の中にこそ答えがあると受け入れること。

秋分は、昼と夜が等しくなる季節。
外のざわめきと内なる静けさが拮抗するからこそ、**「立ち止まる勇気」**が必要なのです。


秋分のメッセージ

この秋分、多くの人が「外の状況に心を乱される不安」を抱えています。
けれども本当に必要なのは、外に答えを探すことではありません。

  • 曖昧さを手放し、正直に向き合う勇気
  • 幻想や後悔に揺さぶられず、残された光に気づく目
  • 終わりを再生の入り口ととらえる視点
  • そして何より「内なる静けさ」に戻る力

その静けさから選んだ行動こそ、未来を確かなものにしていきます。

𓂃𓈒𓏸*・゚✧

🌒 昼と夜が等しくなる秋分の日。
心のなかの光と影もまた均衡を求めています。
静けさを取り戻し、自分の中心から選び取るとき――
終わりは始まりへと、静かに姿を変えていくのです。

白露のときに現れた「ソードの2 逆位置」は、すでに私たちが避けてきた選択や抑え込んできた感情を揺り動かしていました。
目隠しをしたまま均衡を保とうとする姿勢は限界に近づき、水に落ちる恐怖=「コントロールを失うことへの不安」がテーマでした。

そして秋分。
同じカード、ソードの2の逆位置が再び姿を現したのは偶然ではありません。
白露で見えてきた「揺らぎ」が、ここで再確認され、より深い段階に入ったのです。

秋分では、昼と夜が等しくなるように、光と影の両方を見つめる勇気が必要です。
白露で直視できなかった「恐怖」や「後悔」が、秋分ではカップの5として具体化し、ソードの10として“終わりの象徴”にまで至りました。
けれども、それは絶望ではなく、「再生の夜明け」を迎えるための必然。

白露の迷いから秋分の再生へ――。
この流れは、自然界が示す季節の転換そのものです。

良い日々になりますように

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