立冬期間(11月7日~21日)の感想

オラクルカードメッセージ

今日は11月16日、あと5日で立冬が終わります。この期間は

心配や不安など「心をざわつかせる」状況になりやすく、日常を送るうえでも、今までのやり方に揺さぶりをかけるような出来事が起きやすい。身体的にも疲れ感じやすく腰痛、背中など日常を送る上で大切な箇所に問題が起きやすいことが暗示されていました。

揺さぶりといえば、地震が起きることが多かった時期でしたが、そこまで大きくなくて良かったです。

前回のカードと今回ひいたカード(画像左側page of Ariel/右側 8 the Lady of the Lake)を合わせて解釈すると、まず思い浮かんだのが以下の話です。

カバラの有名なある物語は グラウンディング(大地とつながること)の必要性を説いています。

学びと瞑想を通して4人のラビは天国へと入っていきました。ラビ・ベン・アザイは、あまりにも強烈なエクスタシーを経験したため、その場ですぐに倒れ死んでしまいました。ラビ・ベン・ゾーマは、洪水のように押し寄せる経験に圧倒され、発狂してしまいました。ラビ・ベン・アビューシは、自分の信じていた基本的教義ないし、 一神論と矛盾する二人の神のような何かを目にし、その結果 、背教者となってしまいました 。ラビ・アキバだけが天国に入り、そして無事に出てきました。

私たちはタロットの象徴体系をもとに、この物語を説明することができます。 ラビ・ベン・アザイはあまりにも火の方向に行き過ぎたので 、自分自身を燃やし尽くしてしまいました 。ラビ・ベン・ゾーマは彼の理性を圧倒するほどの感情(水)に身を委ねてしまいました。ソードのエネルギーに傾きすぎていたラビ・ベン・アビューシは 聖書で読んだことや見たことを文字通りのものとして受け入れてしまいました 。ラビ・アキバだけが、土のエネルギーの中で他の元素とのバランスを取り、正しいやり方で自らの体験を理解することができたのです。

タロットの書 レイチェル・ポラック

まず、今回引いたカード、アリエルのペイジは、ウェイト版タロットではペンタクルのペイジになります。ペンタクルとはコイン(円の中の五芒星)であり、お金や仕事に関係する他、自然とも関連づけられます。

四大元素(火・水・風・地)のなかでは地に属します。

ペイジは火なら火、水なら水という元素の性質を学んでいる学生と考えると、ペンタクルのペイジは、地の性質を学んでいるビギナーと捉えられます。学生といっても、実際に学校に通っているというより、報酬や社会的地位を気にかけず、熱意と興味を持って何らかの活動へと向かっている人という意味です。

また、キングを火、クイーンを水、ナイトを風、ペイジを地と考える「黄金の夜明け団」の形式にならうなら、ペンタクルのペイジは地の地であり、単一の元素のカードになります。単一ということはよりストレートで、今回は地の要素が強調される期間だったようです。

そこで先に引用したラビ(ユダヤ教の宗教的指導者)の話を思い起こすと、地の要素と言っても金銭や仕事という限定されたものではない感じがします。

というのも、今回追加で引いたカード『8 the Lady of the Lake』はアーサー王伝説の『エクスキャリバー』という剣を魔術師マーリンに授けた湖の乙女です。このカードが出るとき、現実は混乱しており、津波のように押し寄せる出来事に飲み込まれそうになっていることに注意を促すことが多いです。自分自身の中に真理の剣(意志と誠実さ)を探し、目標が示されたなら、行動することを求めるカードです。

今回ひいたオラクルカード版タロットで強調されているのも、「素晴らしいチャンスが与えられる、新しいことに対する興味が生まれ、やがて情熱にまで高められる可能性がある」

という前向きな意味なので、立冬期間は個人ひとりひとりの中で何らかの揺さぶりをかけられるような出来事があったのではないかと思われます。

次から次へとやって来る現実に圧倒された感覚もあったようです。それは今までの自分のやり方に少々うんざりする結果となり、あなたは疲れてしまったようです。

そこで新しい生き方(それも抽象的な意味ではなく、日常生活の過ごし方にも関わる具体的なこと)、働き方をしたいという気持ちになってきているのが今のタイミングと思われます。

ペンタクルは大地に根差した信仰、ウィッカ(魔女宗)のシンボルでもあります。ペンタクルは仕事や日常を送る上で、金銭や労働という狭い意味の物質主義を象徴する面もありますが、今回はそれよりも、ごく普通の毎日の中にあるマジック(魔術)という意味が強いようです。自然に触れるなかで感じる静けさや、精神的なことを日常に取り入れて経験に落とし込む作業が求められています

東洋の占いでも、地をシンボルとする人が大切なのはバランスの取れた人格とあたたかさとされています。

個人的には立冬の期間で本当に過去のやり方が終わったと感じました。自分の場合、物事が終わるときは劇的なことは起こらず、今までに「満足して、うんざりして、完了した」という道筋をたどることが多いです。

ラビ・アキバのように、グラウンディングして今までの体験を理解し、新しい挑戦をする足固めをする時期のようです。

次回は、11月22日 小雪になります。

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