立春(2023年 2月4日〜2月18日 )のカードリーディング

オラクルカードメッセージ

今日は立春。季節は冬から春になります。寒い中でも日差しは強くなり、水仙の花の香りに春を感じます。旧暦では立春は元日でした。新しい年になったので、新しいカードを使ってみようということで、これからはウェイト・スミス版タロットも使うことにします。

タロットはマルセイユ版タロットとウェイト版タロットに大別されますが私が使うのはウェイト版タロットです。

ウェイトというのは、アーサー・エドワード・ウェイトで、魔術結社「黄金の夜明け団」のメンバーのひとりでした。20世紀のはじめ、ウェイトが「黄金の夜明け団」の様々な叡知と彼自身の考えを具現化した自分のタロットを制作しようとしたとき、もう一人のメンバーにイラストを頼みました。それがパメラ・コールマン・スミスで、彼女は画家であり、イラストレーターであり、舞台美術家でした。

パメラは詩人イェイツから影響を受けてメンバーになりますが、多分あまり合わなかったのか、やがて脱退します。パメラの愛称は「ピクシー」でイギリスのコーンウォールの妖精を意味します。彼女は共感覚の持ち主で、たとえば音楽を聴くと風景が見えたり、絵をみると音楽が聴こえたりする感覚の持ち主でした。晩年はコーンウォールで過ごし、無名のまま亡くなります。タロットについても『ほんのわずかの報酬で大きな仕事をやり終えました』と友人宛の手紙にあります。

タロットは黒魔術っぽいと嫌う人もいますが、私はそれよりも「こう描くように」というウェイトの指示や黄金の夜明け団の教義をするりと抜けてしまうパメラの絵に魅力を感じます。明らかにパメラの意図がカードに入っていて、それがとても陽気なのが魅力です。

私はこのウェイト版タロットのイラストを書いたパメラ・スミスという女性に親しみを覚えるのでタロットが好きです。

画像はいつも使うThe Mapオラクルカード(画像 上段)とウェイト・スミス版タロットカード(下段)です。どちらもカードの向きが逆になると意味が変わる「逆位置」を使います。

オラクルカードの中ではThe Mapはお気に入りでしたが、最近このカードは目的意識がはっきりしていて、何があろうとも「目的」に向かって行くと決めているようなところがあります。「目的」とは人生の中で繰り返されるパターンを取り除き、スピリット、魂、ハイヤーセルフ、守護霊などと呼ばれる存在(それも自分の中にいます)と人生を共同創造する生き方に変えることのように私は考えています。そのため今回もすべて正位置で、すべて良いカードでした。どちらかといえばこれ以上ないくらい素晴らしいカードでした。どんなことが起きてもこのカードに向かって行くように!とのメッセージだと思います。

まず原因を示す場所に『23 黄金の宮殿』が出ています。(画像上段 左側)

幸運、充実感、豊かさ、繁栄を表しています。また感情的に満たされていることを現していて、おそらく長く待たれた幸福感を感じる時期に入っていくところです 。

このメッセージは、生活がどれほど豊かであっても、自分の価値は決してあなたの持っているもので測られるのではない、ということを言っています。自己価値は、あなたが何者であるか、自分の人生をどれほど自分らしく生きているか、どれほどの愛を他の人と分かち合おうとしているかによります。このカードを受け取ったということは、物質的な利益とさらに目に見える形での報酬を説明していますが、物事はやって来ては去っていくので、あなたの真の価値は今より大きな豊かさへと導かれていることを知ってください。その豊かさを分かち合いましょう。

以上が「23 黄金の宮殿」の解説書そのままの文面です。とても素晴らしいカードです。これを読んで嬉しい気持ちになられた方は、今期はリラックスして幸せな時間を満喫しましょう。

でも、今が辛くて全くそう思えない方は、少し現実の見方を修正するのも頭の体操として良いかもしれません。

今回『The Map』で出たカードは、見方によっては厳しいカードでもあります。ここにはいくつもの問いかけがあります。

「あなたは一体何で自分の価値を決めていますか?」

「いつも十分にあると理解しているなら、それを他人と分かち合えますか?」

「自分にきたラッキーなことでも、執着しないで手放すことはできますか?」

というのが暗に含まれているように読み取れます。

次の「あなたが今期取り組むべきこと」の場所には『47 聖なるプール』(画像真ん中)が出ました。

鏡をのぞく時、そこに見えるものが好きですか?カードは自己愛と自尊心にフォーカスするようにお願いしています。

私たちは進化の中で取り組んでいるので、厳しい正直さを持った客観的な自己検査が今、求められています。 神聖なプールに自分を映して平和でいましょう。人生をどれほど長く歩いてきたかわかりますか?あなたの眼を通して新鮮さが輝き火花を散らすのに気づいていますか?

あなたがスピリットの体現者であることを意識すると、自分自身に敬意を払い、良い意識で行動を取ることはたやすくなり、最大のご褒美を刈り取ることになるでしょう。

あなたが世の中に提供しているユニークな報酬は必要で、祝福されています。内なる愛を見ましょう。もしこれを水辺に反射させたら10倍になって戻ってくることを知ってください。平穏の中にいましょう。なぜならあなたは美しく、愛されています。確信と自信に満ちて行動してください。そうすれば、問いかけが何であろうと成功はあなたのものになるでしょう。

これも見方によっては厳しいカードです。今、あなたが世の中や自分を取り巻く環境をみて、暗く考えたり、絶望的に思えるなら、あなたの愛が足りないということでもあります。世の中にはあなたの思考、感覚、信念が写し出されます。世界は神聖なプールのようなもの。聖書的に言うなら「兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか。」という問いかけのカードでもあります。カードはあなたがいつも平和な気持ちで愛を体現することを強く望んでいます。

三枚目のカードは今期の最終結果を表します。『27 故郷』(画像上段 右側)のカードです。

平和、安心、安全、帰属意識、そして人が「故郷」から頂きたいと思うすべての特質が今示されています。周りの世界で何が起こっていようとも快適に生きるために、自分自身を飾らずに自然のままでいる、ほっとするとはどのような感じかを体験するようにという誘いかけを表しています。そろそろ、似た者同士の仲間や呼吸に戻った時のように感じさせてくれる特別な人に目を向けるときがきました 。故郷は愛であり、今は周り全てに愛が漂っています。問いかけが何であれ、あなたはいるべきところにいて、この道に留まれば、道がどこに通じていようとも、大きな恩恵を収穫するでしょう。

これも素晴らしいカードです。そこには「自分を飾らず、ほっとする感覚」で日常を送っているかも問われています。

以上が画像上段の『The Map』オラクルカードの見方です。前回、というか、去年から繰り返し『変容』がテーマですが、『The Map』では出なくても、タロットではまた同じテーマが出ました。

タロットは一枚のカードに入っている情報がとにかく多いので、まずオラクルカードで大きな流れを見た方が解釈しやすいです。でもまずタロットだけ解釈します。

原因のカードは『12 吊るされた男』逆位置です。(画像下段 左側)

このカードのひとつ前は『11 正義』なので、内省し、人生における様々な問題のバランスを取ること、それが実現できているかを正直な目でみることができたなら、『12 吊るされた男』では一般的見方とは別の見方で物事をみて啓示を得、独立心を持つことができます。

ただ今回は逆位置なので、啓示を得て次の段階に行くにはもう少し時間がかかりそうです。

具体的には幻影にしがみつくあまり明確な視点が得られない状況です。今期を過ごすなかで、うまくいかないことが起きたり、頑張っても思い通りにいかなさそうな気配を感じたら(自分のまわりにいる人が自分に賛同していないなど)、要注意!

自己中心的になっていないか、自分のやり方に固執していないか…つまり自分に酔っ払って知らず知らずに「うぬぼれ」ていないか自己点検する時です。

次に具体的に取り組むべき問題として『カップの3』が逆位置で出ています。(画像下段 真ん中)

このカードは、「望んでいたことが起こらない」状況。必要なときに友だちが助けてくれなかったり、仲間と思っていたグループとの関係が終わるかもしれません。

これを先のカードとの流れで見るなら、問題を棚上げし、はしゃいでいる。自己耽溺、自分が抱える辛いことから目をそらそうとして享楽にふけるような、何かに依存して体をも悪くする恐れがあります。集団で何かを行う場合、自分だけが甘い汁を吸おうとして互いに相手を苛立たせる状況です。パートナーとのトラブルも暗示されているので、思いやりや気配りを怠らない方が良さそうです。

タロットでは最終結果として『3 女帝』が逆位置で出ています。(画像下段 右側)

女帝が示すのは情熱、愛、自然の愛、母性。最初に出た『12 吊るされた男』の12という数は1+2=3 で『3 女帝』とつながります。

今回女帝のカードが逆位置で出ているので、「停滞」が暗示されています。

12番の吊るされた男は内省することにより、人生の経験を受け入れます。3番の女帝は感情を通して人生と触れ合います。もし逆位置ではなく正位置でこれらのカードが出たのなら、

人生が一時停止しているように見えるなら、新たな視点で物事を見るとき。精神性を高めるとき。それにより創造的な活力が生まれ、人生の素晴らしさを周囲と分かち合える。努力が実り、可能性が開花するとき。心は愛で満たされている

と解釈できます。これはThe Mapオラクルカードで見た流れと同じです。ということは、現時点での逆位置はすべて正位置にできる可能性が残されています。

逆位置の場合、カップの3の逆位置でおきたトラブルにより、愛がくじかれてしまった。その怒りが限界に達しているのに、その感情を無理に抑えようとしてイライラする状況。強引に自分の考えを押し付けようとしていないか、ひとまず冷静になって観察し、なるべく思慮深い態度をとる方が良さそうです。

今期も変容の最中のようです。たとえば鶏がひよこから成鳥になる前、ひよこでもなく、鶏でもないような不恰好な姿になる時期があります。でも放っておいてもやがて鶏になります。現時点で完璧な姿に見えなくても、すべてうまくいっています。

この「変容」の時期がどれくらい続くかはわかりませんが、あまり深刻に考えず、かといって享楽的になりすぎず、バランスを保つことです。それには身体的にも無理をせずに過ごすのが良さそうです。

良い日々となりますように。

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