立秋に入って一週間経ちました。前回のカードリーディングによると、この時期は気持ちが不安定になりやすく、心配のあまり身動きが取れなくなったり、一度決めたことを何度も考えているうちに迷いが生じ、衝動的な行動に走りやすいおそれがありました。
ただ、少し時間をとって今自分が置かれている場所をじっくり観察することができれば、本当はそこまで悲観的な状況ではないようです。
立秋は前半は波乱があっても、これからの後半の日々は、心の嵐はおさまるようです。そして、なんらかの形で約束が果たされる時期です。
今回新たに引いたカードとあわせて読み解くと、今期はいろいろな感情が沸き上がったかと思いますが、時間をとって自分の感情を理解すれば、落ち込んでいるとき、いつも自分が同じパターンの思考を繰り返していることに気づけると思います。特に何らかの人間関係でのあなたの「思い癖」が表面に現れたかもしれません。
それによって後退したかのように感じたかもしれませんが、本当は上昇しています。このカードは、「この時期に形作られたパートナーシップは、調和が取れていてパワフル」だと言っています。心の嵐がおさまり、パートナーや身近な人間関係で信頼が深まったのかもしれません。どんな形であれ、何らかの約束が果たされるようですが、あなた自身がその約束が何であるかを意識して、約束の本質と、それに対するあなたの責任について明確にわかっていることが求められています。
また、タロットではペンタクルのペイジが出ていました。
このカードが表すのは、いまが頑張りどきというメッセージです。感情に圧倒されたような日々だったかもしれませんが、これから後半は落ち着き、違う視点で現実に取り組めるようになれます。
ペンタクルのペイジは、勤勉な努力家で、マイペースながら着実に物事をこなしていきます。今期はなんらかの形で約束が果たされる時期のようなので、具体的な行動が求められています。物事に真摯に、地道に取り組む時期です。
このカードは、これからあなたが予測できないような旅の行程に入ることを表しています。現時点では先行き不透明かもしれませんが、人間の知性を超えた宇宙の法則が働いています。このカードが現れるときに大切なのは、完全な信頼です。
今回新たに引いたカードは、タロットでは『愚者』と呼ばれるカードです。
このカードは信頼することに加えて、行動とチャンスのカードです。
宇宙が味方してくれているとわかれば「何とかなる」と信じて行動でき、夢見ていることを自由に追い続けることができるでしょう。
いかなる恐れや、失望、落胆、絶望も脇に置いて、自分が強く願うものに向けて心を開いてください。
子供の頃のような、屈託のない無邪気さを持って「必要なものは受け取ることができる」と信じながら、楽しみに待ちましょう。
恋人を探したり、人間関係を改善したりするには、段階を踏みましょう。
ある程度のリスクを取り、結果に対してポジティブな期待を持ち続けましょう。
他の人との関係性であっても、自分自身との関係性であっても、 今が行動を起こすべき時です。
すでに良い関係でも、さらに良いものにすることができます。心から強く願うものを手に入れるために、あなたどんなステップを踏むことができますか?
サイキックタロット・ハートオラクルカード
このカードは、タロットでは0番が当てられている「愚者」のカードです。タロットには0番から21番までの数字が振り当てられた22枚の大アルカナと呼ばれるカードがあります。それは一枚一枚が、人生という旅路で現在どんな経験をしているかを象徴しています。0番の愚者は、トランプだとジョーカーのような存在で、どのカードと組み合わせても、馴染むことができます。ゼロなので、決まった場所がありません。このカードは、パターン化された日常や人生行程に命を吹き込みます。
これから先の未来が予測不可能なときに必要なのは愚者の意識だと思いますが、具体的にどんな意識かについては、ちょうど良い詩があったので、載せておきます。
タイトルは『もしも人生をやりなおせるなら』
作者はナディーン・ステアという女性で、アメリカ合衆国のケンタッキー州に暮らしていたらしいことしかわかっていません。彼女が85歳のときにこの詩を書いたそうです。
『もしも人生をやりなおせるなら』
ナディーン・ステア
もしも人生をやりなおせるなら
今度はもっとたくさん失敗したい。
よけいなチカラを抜いて、いつもリラックスして暮らす。そして、おかしなことをたくさんする。
なんでも深刻に受けとめることは、もうやめる。
チャンスがあれば、何度でも挑戦する。
もっとどんどん旅に出て、もっとたくさん山に登り、もっといろんな川で泳ぎたい。
好きなだけアイスクリームを食べる。無理して豆ばかり食べるのはよそう。
きっと、今より問題は増えるかもしれない。
でも、頭の中だけの心配事は減るだろう。
見ての通り、わたしはごくふつうの人間です。
いつだって、どんなときでも、コツコツまじめに生きてきました。
ああ、そんなわたしの人生にも、生きる喜びを感じた瞬間が何度かありました。
もしも人生をやりなおせるなら、あんなひとときがたくさんほしい。
本当にそれだけで、あとはなにもいらない。
ただ長生きするために今日を過ごすのではなく、一瞬一瞬を大切に生きる。
体温計や湯たんぽ、レインコートやパラシュートがなければどこにも出かけられない…わたしはそんな、用心深いタイプのひとりでした。
もう一度人生があるとしたら、こんどはもっと身軽に旅に出よう。
もしも人生をやりなおせるなら、春から秋の終わりまで、ずっと素足のままで暮らす。
もっとたくさんダンスを踊る。
もっとたくさんメリーゴーランドに乗る。
そして、もっとたくさんデイジー(ひなぎくの花)を摘む。
次回のカードリーディングは、8月22日『処暑』になります。
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