また暑い日が戻ってきましたが、今日は庭で今年初めてつくつく法師の蝉の声を聴きました。ほんの少しずつ夏の熱がやわらぎはじめ、風の気配にどこか透明さが戻ってくるころ。
夜の空気に、秋の入り口がほんのすこし、混じりはじめました。
立秋の後半は、心の奥にふと静けさが宿るような時期です。
これまでと同じやり方では進めないような、
けれど“次”へ向かって舵を切るための、微細な感覚の変化が始まっている。
今回のオラクルカード3枚は、まさにその変化を静かに、けれど核心から照らしてくれました。
🌾 今回引いた3枚のオラクルカード
1枚目:夢の草原(Field of Dreams)逆位置
2枚目:優しい庭師(Gentle Gardener)逆位置
3枚目:悲しい抱擁(Sad Embrace)正位置
🌿 1枚目:夢の草原(逆位置)
― テーマ・背景にあるもの ―
「その夢は、ほんとうに“あなたのもの”?
それとも、誰かの期待をなぞっていただけ?」
このカードは、“夢”そのものを問いなおすカードです。
安心のために選んだ夢、誰かのまなざしに応えたくて選んだ道、
「こうあるべき」に従ってきた目標。
そのすべてを否定するのではなく、
一度立ち止まって見直すときが来ているのかもしれません。
「これは私の願いだ」と思っていたものが、
実はもう古い価値観のなかで育てていた種だったとしたら──
いまこそ、土を掘り返し、もう一度、自分の手でまきなおすときなのです。
🌱 2枚目:優しい庭師(逆位置)
― 現状と、今取り組むべきこと ―
願いはあるのに、心のどこかで「どうせ私には無理」と思っていない?
このカードは、私たちの“見えない思考”が現実に影響を与えていることを、静かに示しています。
特に逆位置で現れたときは、願っていることと、心の奥にある信念がちぐはぐになっている可能性がある。
🌿 ここで、立秋のタロットで出ていた【ソードの6(正位置)】を思い出します。
「ほんとうにやりたいことがあるのに、ためらっている」
「心のなかにある“不安”が、芽を出すのを妨げている」
ソードの6は、「重たい岸」を離れる船のカードでした。
でも、その舟にはきっと悲しみも一緒に乗っている。
ただ切り捨てて前に進むのではなく、
未消化の気持ちを乗せたまま、それでも進む勇気を持った旅立ち──
それが、今あなたの内側で起こっている動きなのです。
🕊 3枚目:悲しい抱擁(正位置)
― 結果・これから起こること ―
「終わりは、悲しみではなく、
魂の大地を潤す“癒しの雨”かもしれない。」
このカードは、手放しのプロセスを“敗北”ではなく
魂の成長のための剪定として捉えるよう促してくれます。
何かが終わる、夢をあきらめる、関係を手放す──
それらは痛みを伴うものかもしれません。
でも、その悲しみをきちんと味わったからこそ、
心の奥深くで、ほんとうに必要なものがわかってくる。
「ちゃんと悲しめたから、私はまた進める」
ソードの6の舟とともに旅立った感情は、
いま、やさしく雨に変わろうとしているのかもしれません。
🔥 ワンドのクィーン逆位置と“新しい私”
立秋のタロットで、アクションの位置に出た【ワンドのクィーン・逆位置】。
これは「自信がない」というよりも、
視点が変わったことで、自分自身がアップデートされている途中
そんな姿を映しているように思います。
以前の情熱とは、もう少し違う火。
堂々と燃える前に、まだ自分でじんわり味わっているところ。
その静かな感覚は、不安でも迷いでもなく、誠実さの現れなのです。
自信満々でなくてもいい。
不完全なままでも、いまの私の“火”は確かにここにある。それを見つけるための時間が、
この立秋後半という季節なのかもしれません。
🌕 まとめ
この一連の流れをふりかえると、
まさに、ここ数年何度も現れている《吊るされた男》と深くつながっています。
視点を変え、
過去を見つめなおし、
終わりを受け入れ、
静かに再出発する。
いまの私たちは、
**“動かないことで目覚めていくプロセス”**のまっただなかにいるのかもしれません。
自分の火を取り戻す旅は、
「ただ前に進むこと」ではなく、
「どう進みたいかに気づくこと」から始まります。立秋後半、あなたの心の土に新しい種が蒔かれますように🌾
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