10月20日(日曜日)から、秋の土用に入りました。土用とは季節の終わり、今回は秋の終わりです。二十四節気では18番目の『霜降』に入ります。日脚が短くなり、秋から冬に向かっていることを実感することが多くなってきます。北国からは初霜の便りも届く頃です。
土用は季節の変わり目なので、体調も崩しやすいです。タロットではペンタクルのペイジや女帝のカードが逆位置で出ています。この二つのカードはどちらも身体のケアがおろそかになっている可能性を意味しています。
身体のケアと言われてもピンと来ない場合、もし家の中や部屋が散らかっていたら、自分の中心にいる感覚を忘れて「心ここにあらず」で日々を過ごしていたのかもしれません。この二週間で仕切り直しをすることになるようです。
今期一番大切なカードは以下になります。
人生をシンプルにする
私は人生のささやかな喜びを大切にします
あなたにとって重要なことにフォーカスし、その他のものは全て手放しましょう。
あなたの人生のあらゆる面を点検し、内側と外側にあるガラクタを捨てましょう。
そうすれば、あなたは驚くべき変容を経験するでしょう。
休息して、心身を回復させましょう。大事なことをして、それ以外のものは手放しましょう。
スピリットからのメッセージを明確に聞き、人生をシンプルにしましょう。もし、あなたがいつも忙しく、必要以上にストレスを溜め込んでしまっていたら、あなたは同時に多くの騒音を抱えているかもしれません。こうなると、創造主の声を聞き取ることが難しくなります。
あなたが前に進ませていないことをスケジュールから取り除きましょう。
そしてあなたの生活のスペースと仕事のスペースを部屋ごとに点検して、ガラクタを一掃しましょう。
さらに時間をかけて必ずあなたの精神的なガラクタも一掃してください。
マインドを落ち着かせて、あなたの思考を簡素化しましょう。
わずかでも内側と外側のガラクタ掃除を行うことで、あなたの人生に大きな違いをもたらすことができます。
Gateway oracle cards
現時点でやるべきことは、赤字にした部分です。前回からの流れだと、もう終わらせた方が良いことが、ずっと目の前にぶらさがっている状況です。
タロットでは『13 死』のカードが結末を現す位置に出ています。これは人が死ぬなどという意味ではなく、これからは、あなたのためにならないことは終わりに向かうプロセスに入ったことを表します。前回からの流れがずっと続いていて、あなた自身が変わること、自分でつくった境界線を乗り越えることをカードはしきりに勧めています。
前回も書きましたが、今は他人の目を意識して「私はこれからは◯◯をすることに決めました！」と宣言してみたり、とにかく結果をださなきゃ！と焦る時期ではありません。
土用の時期は、地味でも粘り強く努力する時期です。特に今回は少し早めに年末の大掃除がきたと思って『片付け』をすると、たとえば現実的に『残念な知らせ』が届くようなことがあっても、乗り越えられます。
残念な知らせとは、今まで一緒だったけれど別々の道を歩むことになるとか、今まで目標としていたことがあなたの心が感じる真実と合致しなくなったため、目標を手放すことなどです。あるいはタロットで『3 女帝』が逆位置で出ているので、依存しすぎや、頼りにされすぎる関係は破綻する結果になりそうな暗示もあります。
状況は破綻し始めていて、最高の計画は迷路へあなたを導きます 。
パズルをバラバラにし、起こったことをよりよく展望することです。あなたはすでに所属していない場所に長くぐずぐずしていて、一時的な解決法に惹かれています。
The Map Oracle Cards
もっと具体的に言うなら、今期は女性がキーパーソンになりそうです。あなたが女性なら、あなた自身の判断がポイントになるし、恋愛なら、女性にフォーカスされた問題です。あなたが男性なら、母親との問題、女難も気になります。あるいは、男女ともに何かが欠乏しているような不満足な気持ちになりやすかったり、身体も心も不安定な状態になりやすいのかもしれません。
今やろうとしていることが本当に自分のためになるのか、周囲の迷惑にならないか、今一度考えてみる必要がありそうです。
イライラして周囲に八つ当たりするのは禁物。自己主張するより、控えめな態度が有益です。
知らないうちに浪費に走りがちですから、経済状況を見直して無駄を省きましょう。
欲張りすぎるとかえって損をしてしまいます。必要以上を求めないのが無難です。
ルナ・マリア『タロットの教科書』
今期はじめは引き潮の時期なので、新しく何かをはじめるのではなく、現実をみて散らかっていたら片付けをすることです。たとえ不満足で落ち着かなくても、新しく「ドラマ」を体験する誘惑には乗らないことをおすすめします。
終わりは素晴らしいはじまりを連れてきます。10月で何かが終わる暗示です。
今までの状態を白紙に戻し、再スタートを。
今のままでは何も生み出すことはできないでしょう。これまで関わってきた人物や物事との縁もなくなっていきそうです。このあたりでいったん状況を白紙に戻し、再スタートを図るのが賢明です。
大きく方向転換するのも良いでしょう 。
楽だからと現状維持に甘んじていたのでは、失敗も目に見えています。
未練を残さず改革を行い、また 健康状態への十分な配慮も必要です。
ルナ・マリア『タロットの教科書』
今回は『13 死』が上下揃った正位置で出ています。私はどちらかと言うと、『死』のカードが正位置で出ると嬉しい方です。死は新しい夜明けです。昔から入学式より卒業式の方が好きなのは、もしかしたら、この詩の影響かもしれません。
この盃(さかづき)を受けてくれ
どうぞなみなみつがしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
「サヨナラ」だけが人生だ
井伏鱒二『厄除け詩集』より
これは井伏鱒二が唐の詩人于武陵（うぶりょう）の詩「勧酒」を訳したものです。本当は「サヨナラ」ダケガ人生ダ というように片仮名だけですが、読みにくいかもしれないので、平仮名もいれました。
『サヨナラだけが人生だ』という言葉は意外とよく知られています。一見するとクールな言葉だけれど、この言葉が身に沁みてわかるのは、クールどころじゃない、多感なロマンチストだと思います。
今月は激しく反応して嵐に突入するより、秋の夜長に『サヨナラダケガ人生ダ』とひとり呟いて終わりを受け入れる方が美しいようです。
良い日々になりますように。
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