「魔法の学校」──たましいの地図をひらくとき

葉山 碧の館について

 「望む力の規則」

1.ほんとうに望むことができるのは、できると思うことだけ。

2.できると思うことは、自分のお話にあうことだけ。

3.自分のお話にあっているのは、ほんとうに望んでいることだけ

ミヒャエル・エンデ『魔法の学校』

これは『モモ』『はてしない物語』の作者ミヒャエル・エンデの短編『魔法の学校』に登場する言葉。
そして、葉山 碧の館が大切にしている考え方でもあります。

占いは「自分のおはなし」を知るきっかけ。
カードは、「それはほんとうに望んでいることか?」を静かにたずねるための道具。
そんなふうに、わたしは使っています。

『魔法の学校』とはこんなおはなしです。

昔物語に現れた魔法使いのほとんどは「望みの国」からきています。

そこは私たちが住む「ふつうの国」と違って「まだすこしは望みがかなう国」。

(なんでも叶うじゃなくて「まだ少しは叶う」ってところがいいですね!)

「望みの国」はここからすごく遠く離れた場所ではないけれど、その国に行くのは難しく、特別に招待された人しか行けません。

「望みの国」の住人は、たいてい少しは魔法をつかえますが、専門家としてちゃんとした魔法が使えるようになるには学校に行かなくてはなりません。

その学校が「魔法の学校」で、冒頭の「望む力の規則」は魔法学校初日に先生が黒板に書くものです。

「この規則をよくおぼえて、ゆっくり考えてみるんだよ。いまはぜんぶわからなくても、だんだんわかるようになるだろう」

と先生は言います。

興味がある方は、岩波少年文庫から出ている『魔法の学校 エンデのメルヒェン集』を読んでみてくださいね。

メルヒェンはただ甘いものではなく、美しい嘘を通じてこの世の真実にせまるものであることがよくわかります。

なかでも『オフェリアと影の一座』はラストにひとひねりあり、良い作品だと思いますのでオススメです!

話を戻しますと

「望む力の規則」

この3つの規則はすべてが絡み合ってひとつの真実を伝えていると思います。

鍵となる言葉は「ほんとうの望み」だと私は解釈しています。

作品のなかにこんな言葉があります。

ほんとうの望みは自分のほんとうのお話を生きるときだけ見つかるんだ。

   …中略…

『ふつうの国』では自分のお話を生きたことが一度もない人がほとんどだ。あの人たちは、そういうことがだいじだと思ってないからね。(ふつうの国の人たちは)自分のほんとうの望みをみつけだすことができないんだ。(彼らは)自分がなにを望んでいるかくらいよくわかっているというかもしれないがね。

たとえば有名なお医者か教授か政治家になるのが望みだという人がいるとしよう。でも、自分で気がついていないほんとうの望みは、素朴な、いい園芸家になりたいというのかもしれないんだ。お金や権力を望んでいる人は、ほんとうは、サーカスの道化師になりたいのかもしれない。世界じゅうの人々が病気をせず、しあわせで、満足な生活をおくれて、お互いにやさしくしあい、真実はつねに勝ち、平和が訪れることを心から望んでいると、おおぜいのひとがいうけれど、自分たちのほんとうの望みを知ったら、びっくりするだろうね。

たいていの人は、尊敬されたり、いい人だと思ってもらいたくて、そう言ってるだけなんだ。でも『もらいたい』というのと、ほんとうに望むこととはちがっている。ほんとうの望みはぜんぜん違うことが多いし、まるっきり反対のことだってある。もしそれがべつな人のお話からでた望みなら、けっして自分のお話を生きることはできないだろう。だから、そういう人は、魔法をかけることもできないんだ。

私が占いに興味をもったのは自分自身を知りたかったからです。多分占いに行く人は、自分を知りたくて来ているのだと思います。

けれども往々にして「自分を知りたい」が「自分の望みが叶うか知りたい」に変換されています。

占いは「自分のおはなし」を知るきっかけ。 カードは「それはほんとうに望んでいることか?」を確かめるめの、魂(たましい)との対話の道具です。


そもそも、その「望み」が、あなたの「たましい」からのものなのか、それとも「エゴ」からのものなのか。

内省する時間を持つことは、望みが叶う以前にとても大切なことです。

たましい──それはハイヤーセルフでもあり、スピリット(精霊)でもあり、あなたのなかにある深い叡知。

その声を聴くには、心を鎮める必要があります。 でも、情報に追いかけられる現代では、それは案外難しい…。

私はエゴの存在を否定しません。 でも、無自覚なまま突き進んでしまうと、かえって遠回りになることもあります。

いま望んでいることについて── たましいの視点から見たら、どう映るのでしょう?

そんなときにカードはとても役立ちます。

問いがあってもなくても、セッションの最初に私が使うのは、コレット・バロン=リードの『The Map』オラクルカード。

このカードを通してできること。 それは、あなたの「おはなし」がすべて描かれた〈地図〉を手にすることです。

──今どこにいて、どんな道を通ってここまで来たのか。 ──目的地は本当にそこなのか。 ──今、動くときなのか、とどまるときなのか。

地図を手にすることで、あなたの中にある「問い」はより明確になり、 問いが明確になると「答え」も浮かび上がってきます。

必要に応じて他のカードもひいていきます。

このセッションは、あなたの心の奥にそっと触れる、やさしく静かな魔法の時間です。

「こんなこと話してしまって大丈夫だったかな」
そんなふうに思う必要はありません。
この時間で語られたことは、風に溶けるように静かに浄化され、あとには新しい旅路を歩き出すあなた自身だけが残ります。

セッションは毎回、「はじめまして」の気持ちでお迎えします。
2回目でも、3回目でも、お話をうかがう私はいつもまっさらな気持ちで向き合います。

ご感想やレビューをお願いすることもありません。
どうぞ安心して、ご自分の内側に集中してくださいね。

【セッションについて】
・30分 5,000円(初めての方にもおすすめ)
・60分 10,000円
・LINEビデオ通話、または電話(通話料はこちらで負担いたします)
・アフターフォローメールつき
・時間延長による追加料金はありません。

ご予約・お問い合わせはメールにて承っております。
ご不明な点があれば、お気軽にどうぞ。

あなたがあなたのままでいられる、そんなひとときをご一緒できたら嬉しいです。


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