処暑(8月23日~9月7日)期間の感想

オラクルカードメッセージ

今日は9月2日、あと5日で処暑は終わります。カードによると、処暑の期間は、立秋から始まった「変容」の最中ですが、今回は余裕をもって対処でき、高い見地から状況を見通せるようになるだろうとのことでした。

そして余裕をもって状況を見直す結果、今まで隠れていたときめきや喜びの感情が表面化することも暗示していました。

以上のような結果でしたので、今回のカードもそのような内容かと思いきや、意外と衝撃的でした。

画像左側はジョン・ホランドのサイキックタロットカード『15 TEMPTATION (誘惑)』、右側はデニス・リンのゲートウェイオラクルカード『Cherishing self(自分自身を大切にする)』

この二枚のカードと、前回の処暑のリーディング結果をあわせて考えると、今、より高い視点から求められているのは足ることを知るの一言に集約されるように思いました。

まず『誘惑』のカード(画像左側)は、絵の人物がねじれてます。これは本来のタロットでは「悪魔」のカードになります。

これを理解するにはキリスト教が必要になります。アンソニー・ルイス『タロット事典』では悪魔を以下のように説明しています。

暗黒のプリンス(悪魔のこと)は、新約聖書の言葉に憤慨している。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」(ヨハネによる福音書 3章16節)悪魔は人々を正しい道から引き離すためには手段を選ばず、人の自尊心や野心に訴えかけることが多い

プライドや野心は、ほどほどでやめておくことが苦手で、しばしば行き過ぎます。アクセルとブレーキを同時に踏むような行動を招き、ねじれ現象を起こします。ねじれというのは葛藤にも通じます。

これは実際のタロットの画像を見た方がわかりやすいので下に貼り付けると、以下の画像真ん中が「15 悪魔」のカードです。ちなみに右側は「6 恋人たち」のカード。画像を並べると、悪魔は恋人たちのカードのパロディのように構図が似ています。なおかつ、15という数は足すと6になり、ここでも関連があります。

悪魔のカードは一見するとオカルトっぽくて気持ち悪いカードですが、よく見ると、不思議な点がたくさんあります。まず、アダムとイブに似た男女は、恋人たちのカード(右側)では鎖につながれていなくて真ん中にいるのは天使ですが、悪魔のカードでは鎖につながれていて、真ん中にいるのは山羊のような悪魔です。(手のひらに土星のマークまであり、芸が細かい)

そして悪魔のカードの一番の特色は、鎖がかかった男女が別に苦しそうでもなく、悲惨そうでもないこと。首にかかった鎖の輪は自分で外そうと思えば簡単に外せることです。

よく見ると、二人は別に鎖に縛られていないことに気づきませんか?

束縛している鎖は幻想だった

これが悪魔のカードの本質であり、だからこそジョン・ホランド版タロットでは「誘惑」となっています。

その「誘惑」はあなたを本質からそらし、逆に自分を制限させていないか自分に問いかける時のようです。

ただ、鎖を外そうとするとき、一時的に不幸感が強まることもあります。目をつぶったままでいた方が苦痛を感じなくて済むというような、逆戻りした考えになることもあり得ます。

「私は何にでも抵抗できる、誘惑以外なら」とはオスカー・ワイルドの言葉ですが、かなり意識しないと昔味わった良い気分をもう一度味わいたいという誘惑に負けてしまいそうなところも感じます。

もし今、あなたが今現在良い気分ではなく、「変化は起きたけれど、悲しみ、怒り、絶望は残っている」なら、過去の悪魔ともう少しお付き合いする時のようです。赤ちゃんが歩き始めるときのように、心が新しい一歩を踏み出せるようになるまでやさしく見守るのが良さそうです。

最初の画像右側の「自分自身を大切にする」は、おそらくその辺に関係しています。

悪魔の画像の左側は、「14 節制」で、カードを読み解く場合、前後にも注意すると、解釈が面白くなります。

「14 節制」の天使の前は「13 死」で、象徴的な死を迎えたあとで本質的な価値を発見すると読み解くこともできます。それなのに、次に来るのが悪魔というのはどういうこと!?と思いますが、冷静になると、現実の生活はそんなことばかりな気もします。

これは自分自身への課題ですが、最近思うのは「自分自身を大切にする」「大切なゲストのように自分をもてなす」という時(これが今回最初にひいたオラクルカードのメッセージです)自分が思い付くのがとても現世的で、資本主義的なんじゃないかということです。なんだかんだ言ってスピリチュアル系のキラキラ幸せ、ラブ&ピースの根底にもそれを感じます。それがわかるということは自分にもあるということなんですけどね(苦笑)

「喜び」「自分を大切にする」という言葉に対する理解のレベルを深める時なのだと思います。「恋人たち」のカードが「悪魔」で試練になるように、喜びには必ず試練があることを学ぶときなのかもしれません。

昨日は二百十日で天候が荒れやすい荒日でした。いつまでも居座り続けながら、なかなか進路が定まらない大型台風を見守りながら、残りの処暑の期間、自分を解放して自由になるための最初のステップについて内省してみると良さそうです。

次回のオラクルカードによるメッセージは二十四節気「白露」9月8日になります。

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