二十四節気『穀雨(2024年4月19日~5月4日)』のカードリーディング

オラクルカードメッセージ

4月16日(火曜日)から春の土用に入りました。二十四節気では『穀雨』。雨という字が入っていることからわかるように、「百穀の実りをもたらす春の雨」という意味があります。土用は季節の変わり目、春と夏という季節が混じり合う時期です。この時期は異なる季節の風も混合するため、風が流れずに渦を巻きます。そのため、土用のときに土を動かすことを禁じています。連休にも入りますが、ガーデニング作業をする場合は5月5日からが良いと思います。

それはともかく、人間も自然界の生き物なので、自然にあわせた生活の仕方をする方が無理なく生きることができます。土用は「土用灸(どようきゅう)」といって、土用に灸をすえると他の季節よりも効き目があると言われています。また、土用の期間は衣類の虫干し、つまり衣替えに良い時期です。これから二週間は、「季節が混じりあうため、風が渦を巻き、下手に土を動かすと隠れていた災いが空中に舞い上がって凶」ということが自然のリズムから読み取れます。

ということは、これから二週間は土の要素、タロットだとペンタクル(金貨)に属する地の要素に注意が必要です。それは大地(自然)、肉体、仕事、お金、所有物、安心・安全に関する分野のことです。

カードをひくと、タロットではペンタクルの6と3が逆位置で出ています。前回の『清明』に引いた大アルカナ2番の女教皇も逆位置で出ています。女教皇の逆位置が出るときに大切なのは思慮深さと自分の行動に責任を持つことの重要さでした。

全体のカードを見ると、おそらく今期は「仕事」がテーマです。可能性としては「やみくもに目標を達成しようとして、不利な取引をしようとしている」か、「方向性がはっきりしていない」ことがあげられます。

また、最終結果に女教皇が逆位置で現れているということは、あなたにとって大切なこと、あなたが生きるときの軸となる考え方、「信念」と「実際日常の行動」がずれている、或いは目標設定がずれている、アンバランスであることが読み取れます。

今期を上手に活かせば、5月に入ってから思いがけない変化で新しい波に乗れる可能性があります。ただ、そのためには自分自身を正直に評価し、いい加減な気持ちで何かをしようとしていないか、あなた自身の技術の未熟さから目を逸らしていないか内省することが必要不可欠なようです。

なぜそんなことになってしまったかというと、過去にパターン化された「制限された考え方」に原因にあるようです。

Dream Big 大きな夢(画像下段 左側)

自分自身に対するつまらない考えを手放しましょう!成功している自分を思い描くことです。

今までの自分は取るに足らない価値の人間だと思っていませんでしたか?

このカードは自分の中にある劣等感を手放しましょう というメッセージです。

そのためには自分は夢に描くような冒険ができると心の底から信じることです。

Magical Mermaids and Dolphins Oracle Cards

あなたは新しい生き方、冒険に出ることもできるのに、劣等感に代表されるような、何らかのネガティブな思いから、過去に条件付けられた「今のあなたには古くて役立たないやり方」で未来設計している可能性があります。上のカードが正しい位置で出れば、目標が達成されることを表しますが、今回は逆位置です。

意図が明確ですか?

それとも求める真の動機や野望についてぼんやりと否定した状態ですか?

今は一歩下がって、方向性を客観的に見つめ、はっきりさせる時期です。動機をチェックし、それが誠実なものが尋ねてください。犠牲がどれくらいかを知ることもなく闇雲に目標を達成しようとしていませんか?

良い意図があるのに誤って解釈されています。そろそろ自己評価を行い、自身を育てる時です 。もし時間を取って再度組み直すなら、 大変効果があるでしょう。

The Map Oracle Cards

先ほどの「大きな夢」というようなカードが出て「成功している自分を思い描くことです!」などと書かれているのを読むと、カードが意図していることから離れてしまうことがよくあります。今回は特に「あなたが思い描く成功のイメージは過去のもので今は役立たない」可能性があります。なぜなら、「大きな夢」のあとに出てくるカードが次のようなものだからです。

このカードは、「音楽で夢へ近づく」という副題がついています。経験上このカードが出るときに必要なのは、頭の中のおしゃべりをやめて静かにすることです。多分今までのゴール、目標設定のやり方を大きく変える時期が今期というか、今年のようです。仕事がテーマと書きましたが、仕事についての考え方もアップデートする時期です。この点についてはアーニー・J・ゼリンスキー著『働かないってワクワクしない?』が役立ちます。私自身は何回この本を読んだかわからないくらい読んでいます。それでも読むたびに発見があります。今回は長く引用します。なぜなら、これが今期のカードのテーマです。

また、仕事について方向性を変えることや、仕事の質をあげるには、仕事についてあれこれ考えるより、実は自由時間についての考え方を変えた方が良い場合があります。『働かないってワクワクしない?』はたくさんの言葉が引用されていて、楽しい本です。たとえば

・失業していることの言い訳に使えないなら、天才であることは何の役に立つだろう? ージェラルド・バルサン

・私は労働者の友人であるが、できれば労働者になるより労働者の友人のままでいたい ークラレンス・ダロー(アメリカの弁護士1857~1938)

・神経衰弱になりかけていることを示す徴候の一つは、自分の仕事が何よりも重要だと思い込むことである。 ーバートランド・ラッセル(イギリスの数学者、哲学者、評論家 1897~1970)

・自由時間は、人間が与えられる責任の中で最も意欲をかきたてられる責任である。 ーウィリアム・ラッセル

などなど。ただ、私にとってはユーモアに感じても、人によっては通じない可能性が高いので、まだ感想を共有したことはありません。しかし、最近のカードの流れを見ると、少し考え方に揺さぶりをかけることも大切なようです。

究極的なゴールはプロセスだ

自由時間は、自動的に実りある時間にはならない。充実した人生を送るためには、努力して何かを達成する必要がある。何か重要なことを達成するには、活動を始め、それを続けなければならない。

人生において幸福な人々は、幸福になるために外部の状況に頼っていない。自分で行動し、自ら物事を起こしている。自ら行動する人たちは、目的もなく漂流し、行き当たりばったりに生きることでは満足しない。ゴールを定め、それに到達するために行動を起こすのだ。 一旦ゴールが決まれば、ゴールに到達するより、ゴールに向かって努力する方が重要になる。

レオ・トルストイが自問自答した3つの質問

・最も注意を払うべき時間はいつか?

ー今。

・最も尊重すべき人々は誰か?

ーあなたが一緒にいる人。

・最初に取り掛かるべき最も重要な課題は何か?

ーその人にとってよいこと。

3つの質問の答えから、レオ・トルストイが「今この瞬間」に存在する力を大事にしていたことがわかる。最終結果ではなく、すぐ目の前のプロセスを重視している。プロセスを重視することによって、プロセスと最終結果の両方を楽しんだのだ。

今この瞬間に生きるということは、ゴールに到達した時ではなく、努力している過程から楽しみや満足を得るということだ。どれほど重要なゴールであっても、到達した時に得られる満足感は短期的なものだ。ロバート・ルイス ・スティーヴンソンはこう言っている。「希望を持って旅している方が、到着してしまうより楽しい」。プロセスが究極的なゴールになれば、人生は変容する。創造性は高まり、失敗は成功とみなされ、負けは勝ちと考えられる。旅そのものが目的地になるのだ。

楽しい旅をしたいなら、夕日や音楽など周囲の素晴らしいものを敏感に察知し、味わうことを覚えよう。当たり前のことと思って見過ごさないように。それは人生を見過ごすことになる。毎日見る夕日はそれぞれ少しずつ違い、 一つ一つの雪片もみんな異なる。

朝起きたら、小鳥の声を聞き、花の香りを嗅ぎ、木の手触りを感じてみよう。1日の1分1分を楽しむために何かを見つける 。あらゆる状況にプラスの面を探してみる。あなたの活動の場で、毎日を楽しむためのアイデアを実践する。今この瞬間以外の瞬間はないことを忘れてはならない。あなたは、一度にある一瞬しか生きられないのだ。究極的にはあなた自身がその一瞬なのだ。

アーニー・J・ゼリンスキー『働かないってワクワクしない?』

長く引用しましたが、音楽のカードが出るときに大切なのは、日常の中にある音楽に気付くこと。それは少しの注意深さで自然の美しさに触れることが一番の近道です。今期は連休に入るので、安心のためにはこれが必要!と思い込んでいる考え方を手放して、『働かないってワクワクしない?』と考えてみた方が、結果的には良い仕事ができるかも?しれません。

良い日々になりますように。

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