二十四節気で『白露』に入り、一週間経ちました。今週の19日(木曜日)は彼岸の入り、22日(日曜日)は秋分=彼岸の中日です。この日は昼と夜の長さが同じになります。昼と夜の長さが同じになるということは、言い方を変えれば、天と地が交差するポイントとなる日です。
太陽や惑星が通る黄道を天の軌道とし、地球の自転の軌道である赤道を地の軌道とした場合、赤道を天空まで延長したときに黄道と交差する場所が秋分点です。お彼岸は天の軌道と地の軌道の接点です。(春の彼岸は春分になります)
死者の霊魂があの世からこの世に帰ってくるのは天と地が一体になるこの日が一番ふさわしいので、お彼岸にお墓参りという風習が生まれました。
天と地が重なるというのは、見えない世界と見える世界が重なる期間と考えることもできるし、個人の精神と現実(身体)のバランスをみる中間決済にふさわしい日ともいえるかも?しれません。
前回のカードリーディングでは、健康に注意!とのメッセージが出ていましたが、それは目に見えない世界で調和がとれていないから、目にみえる世界の代表である「身体」の不調という形であなたにメッセージを伝えているのかもしれません。何かの調和が崩れているようです。
前回タロットではカップの10が逆位置で出ていました。
このカードが上下揃った正位置で出れば、心の安息、特に家族や人間関係における充足感を表しますが、逆になっています。家族或いは所属するコミュニティでがっかりすることが起きたのかもしれません。
家庭問題、家庭内の分裂、家庭の中の悲しみの感情に光を当てている。別の人間関係にも多少の衝突と緊張が生じている可能性がある。充足感を得られないか、心からの望みがかなっていないのかもしれない。さもなければ、欲しいものを手に入れたのにそこに何かがかけていることに気づいたのだろう。虹の彼方まで行っても願いは叶わない。
クロウリー(自分の解釈で新たにタロットを作った神秘主義者の名前)はこのカードについて、望んでいたものを全て手に入れてからそれは本当に望んでいたものではなかったことに気づき、これから報いを受けることになると語っている。
アンソニー・ルイス『タロット事典』
この解釈で気になったのは、『望んでいたものを全て手に入れてから、それは本当に望んでいたものではなかったことに気づき、これから報いを受けることになる』という解釈です。
「これから報いを受ける」とあるので、何やら恐ろしい感じですが、よく考えると、これは結構日常的に起きていることです。
人間は習慣の生き物でもあるので、数年前の自分も、今現在の自分も、数年後の自分も同じだと考えがちです。特に価値観や趣味嗜好は変わらないことを前提に将来を計画します。それに疑問を感じるのは、計画が実現し、結果の果実を味わっている段階で「そこまでおいしくない」と思っている自分がいることに気づくときです。だとしても、なかなかその事実を受け入れられずに昔からの習慣に戻ろうとして、無理やり「昔もおいしかったから、やっぱり今もおいしい(はず)」と思い込もうとしたりします。
今回のカードはそんなあなたに「ほんとかね?」と突っ込みをいれています。
なんらかの不快感があるなら、過去の目標設定は、今のあなたにとっては不調和な部分があるのかもしれません。冷静になるタイミングです。
今回追加で引いたカードは、過去でも未来でもなく「今」のあなたにフォーカスするよう求めています。
あなたのエネルギーを内に向ける時が来ました。
当分必要のない、余計なことを全て忘れましょう。
今はなすべきことに的を絞ってください。
どんなに小さな仕事でも、目の前にあることを実行してください。集中力が求められているのです。意識的にこの瞬間にとどまりましょう。過去を振り返っても、先のことを考えすぎてもいけません。
あなたの道には変革の必要性が刻まれており、自らの目的を思い起こさせます。それに気づいたら「今」にとどまり、あなたの真正面にあることに取り組んでください。 一歩一歩、集中して小さな歩みを重ねれば、あなたは目的地へたどり着くでしょう。
前回は『感情の癒し』のカードも出ていました。
あなたのハートが古い感情の痛みを癒すと、新しい恵みと愛を受け取ります
このカードはあなたが感情的な古い痛みを癒す必要があることを表しています。
最初に心に浮かんだ事柄が、まさにあなたが解決しようとしている課題です。
怒り、罪悪感、その他の感情の傷を手放すと、あなたの中に新しいレベルの力が目覚めます。その力はあなたが望むものすべて、そしてそれ以上のものを引き寄せます。あなたは愛すべき存在であり、幸せな心を持つ価値があります。
・ あなたが訪ねている状況には感情的なことが関係しています
・感情の癒しの結果、肉体の癒しも起こります
・過去の恋愛関係で負った古い傷を癒すことで、新しい愛の準備をしています
・この状況は 途方もない人間的な成長をもたらします
前回のカードの結果を踏まえると、現在足元がぐらつくような状況にあったり、やる気をもってはじめたのに思わぬつまずきがあり、目標を見失ってしまった感覚がある場合、それを乗り越えることで大きく成長できるようです。
このカードは、特定の状況を解決すべきときに現れます。また、問題解決が近づいていることの前触れでもあります。ここでいう「問題」は
・身体や日常の生活、または家族に注意を払っていない
・人生に喜びや生きがいを感じられない
・お金や物質的なものに執着する
というようなことと関係していそうです。
今期は不調和な部分に調和をもたらす良い機会です。時期的にも、この世とあの世が重なります。もしかするとあなたの問題は、あなただけでなくあなたのご先祖たちも同じものを抱えていたのかもしれません。家系が抱える問題のパターンというのがあるように思います。不調和な部分に調和をもたらすことが人生なのかもしれません。
あなたが自分を癒し、人生をギフトとして受け入れて愛することが一番の先祖供養になると思います。
次回のカードリーディングは9月22日『秋分』になります。
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