寒露後半(10月13日~22日)のカードリーディング

オラクルカードメッセージ

今日は10月13日(日曜日)です。前回のカードリーディングでは、今は何らかの区切りをつけて新しいフェーズに入るときというメッセージでした。これから先は今までのやり方ではうまくいかない新しい領域に入るようです。

そのため、今現在は不愉快さを感じたり、何もかも放り出したくなったりしたかもしれません。でも投げやりになるのではなく、新しい選択肢に心を開くことが大切でした。

このカードはタロットでカップの7、逆位置で出ています。カップは水を象徴し、水は「流れる感情」が特質です。7というナンバーは、タロットでは「行動」がテーマです。流れる感情「空想」と「行動」はあまり相性が良くありません。今期のカード展開に当てはめて解釈するなら、この1ヶ月くらい、今までのやり方に区切りをつけて新しい生き方を模索する過程で、いろいろ空想を巡らしていたようです。感傷的になったり、途方もない欲望を抱いたり、多くの可能性が現れては消え、進むべき道がなかなか決まらなかった日々だったのかもしれません。ある種の混乱が読み取れます。

今回はそんなカップの7が逆位置で出ています。このカードは逆位置になると、混乱を解決し、多くの可能性の中から現実的な選択を行う時期に入ったことを告げています。

夢見るときは終わりを告げた。

覚悟を決めて行動指針を定め、心の底から達成したいことについてよく考えてみるときだ。

アルコールやドラックの乱用などの問題と向き合う機会が出てくる。

アンソニー・ルイス『タロット事典』

これからの日々は、夢から醒めるように、頭の中がクリアになり、進むべき方向が見えてくるようです。

アンソニー・ルイスの解釈には「アルコールやドラッグの乱用などの問題」とありますが、それだけではないと思います。これはアディクション(やめたくてもやめられない、自分の意志でコントロールできない、依存性)と向き合うことを指していると思います。

現代に生きていれば、誰でも何らかの形で依存性と親和性がある、というか、そうならないとうまく稼働しないシステムに組み込まれています。

今年に入って『男尊女卑依存性社会』斉藤章佳著を読みましたが、確かにそうだなと思うことが多かったです。

著者で精神保健福祉士の斉藤章佳(あきよし)さんによると、男性は競争に勝って初めて「男」になるのだと子どもの頃からすりこまれる。特に就職後は収入が多いかどうかや仕事ができるかどうかで「男の価値」が決まる。そんなふうに考える男性ほど、ストレスや苦痛から逃れたくてアルコールなどの依存性にかかりやすいそうです。そして仕事中心の権化のような人になり、女性を見下す傾向がある。支配下に置かれた女性については、家庭内のケア労働から依存性になりやすいそうです。衝撃的だったのは、女性で万引きをする30歳以上では理由が「節約」という理由が一番多いことです。なぜなら、支配型の夫から支出を抑えるよう厳しく言われるから、万引きしてしまうそうです。

私はこの本を読んで、他人事とは思えませんでした。日常の些細なことと社会のシステムはつながっているんだなあと感じ入ったくらいです。

仕事の話ばかりの人も、節約で盛り上がっている会話も日常よくある話です。自分だってしています。でもたまにすごく疲れるのは、「普通とされている日常」が「異常」をベースに成り立っているからかも?と思わないでもなかったです。

著者の斉藤さんは以下のように語っています。

男性は仕事と共に、女性は家庭内のケア労働と共に依存症になりやすい。

『男性は仕事』『女性は家庭』という『性別役割分業』を変え、協働するようになれば、依存症患者も減っていく可能性があります。

男性は常に誰が上か下かを意識し合いますが、フラットな場にいる心地よさをまず知るべきです 。仕事を離れた趣味の世界を持ったり、自分を大きく見せることをやめたりすることが依存症社会を変える一歩になります。

依存症から回復していく人は、とても楽に生きていてすっきりした表情をしています。『らしさ』にとらわれなくなり、ありのままの自分でいられるからです

占いなのに依存性社会について長々書いてますが、ここ数年のカードリーディングを踏まえると、考え方でも生き方でも、どこか依存性的なところがなかっただろうか?と内省する時期だと思います。あるいは「新しい生き方」を考えようとするときも、そのベースに見えづらい形でアディクション(依存性)があるため、何も思いつかないということだってあり得ます。そんなあなたには今回のカードが役立ちそうです。

このカードは『純粋無垢な自分の心を感じる』というカードです。副題として『罪の意識から自己肯定観へ』とあります。前回も書きましたが、論理的思考よりフィーリング、心が何を感じているかが大切なようです。

Perception 視点

このカードの道しるべは、あなたが世の中を見る視点を確認するよう命じています。

あなたはどんな目で見ていますか?

人を偏見や裁きの目で見ていませんか?

自らの過去と重ね合わせて今の状況を見ていませんか?

今はじっくりとあらゆる角度から眺める時です。そのために自分や他者の人生を曇りのない目で見る客観性と意欲が必要なのです。

あなたは自意識過剰になっているのです。それを克服しましょう。

そして心の目で見ることで物事は必ずしも見たままではないことに気づいてください。

このカードの道しるべは、明晰さをもたらし、しばらく様子を見るようあなたに命じています 。

あなたはリラックスして、別な眼鏡をかけるだけで良いのです。すると目の前の景色が魔法のように変わるでしょう。

感じ方がすべてなのです。

このメッセージが今の問題にどう当てはまるのかを理解するまで、行動を起こす必要はありません。

あなたの見方が変われば、するべきことは『ただそれだけだった!』ことに気づくでしょう。

The wisdom of Avalon Oracle Cards

今回のカードで『メッセージの意味がわかるまでは動くな!』とあるのは、内省することなく動くと、またアディクションに足をとられるからだと思います。

感じ方や考え方は習慣化するので、いったんゼロにするのは難しいです。でも何かが行き詰まりをみせている場合、そこを直視することで次の段階に進めます。

行き詰まりを見せたのは、あなたが悪いからではなく、ただ違う道を選ぶタイミングがきただけです。今回のカードのメッセージである『純粋無垢な自分の心を感じる』ことがあなたがとる『行動』のひとつ目です。

これから一週間くらいは、他人にはっきり示せる「達成目標・やりたいこと」を設定するより、『自分や他者の人生を曇りのない目で見る客観性と意欲』を感じる方が良いようです。

これからの行動指針は、アディクション的思考によらずに、あなたが心で感じたことに正直な生き方をすると決めることにありそうです。

『Don’t think.Feel.!考えるな、感じろ!』が最近のメッセージです。

次回のカードリーディングは10月23日『霜降』になります。

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