あと5日で二十四節気『大雪』は終わり、冬至になります。
前回のカードでは三枚目の位置(期間でいうとちょうど今にあたります)に『37 Cleaning house』が逆位置で出ていました。このカードの意味は
なぜ過去を思い出させるものにしがみついているのですか? 家の中は幸せでない記憶をもたらす物で散らかっていませんか? 修理する必要のあるような壊れた人々を引きつける傾向がありませんか? もしこのタイプの感情のプロジェクトに関わっているのなら、今すぐやめて家を掃除しましょう。
必要とされることはあなたが本当に必要なものを持ってきません。
たとえあなたが元々、物質的、感情的に過剰なお荷物を手放すことを拒んでいても、後になれば手放しでことで驚くほど快適な気分になるでしょう。
手放しましょう。
そして宇宙が何かより良いものをもたらしてくれるのに任せましょう。
スペースを作りましょう。 宇宙は「空っぽ」の状態が好きではないので、あなたが家を掃除したことに呼応するかのように、あなたに一番役に立つものであなたの家を満たしてくれるでしょう。
という意味になります。解説書そのままですが、今の期間に大切なことはこれがすべてだと思います。
とはいえ「手放す」という言葉くらい、使うのは簡単で実践が難しいことはありません。そもそも何を手放す必要があるのかわからないから無意識なパターンを繰り返し、内面も環境もごちゃごちゃな状態になりがちなので、まずは意識の光をあてる必要があります。
というと難しいですが、一番わかりやすいのは、住んでいる家の中を眺めてみることです。家と自分の雰囲気は意外とつながっているものです。
批判するというより、どんな空間か「感じてみる」のが大切です。家の中をスマホで動画撮影してみると、第3者の目で家を観察できるのでおすすめです。
もし散らかっているなら、そろそろ過去のものと「さようなら」をする時が来ています。身体を動かして片付けをはじめれば「もやもや感」もなくなり、頭もすっきりするはずです。
なぜここまで片付けを推奨するかというと、今回ひいたカードで春には新しいスタートがきれるというメッセージが届いたからです。(画像右側)
『大雪』に入ってから、喜びや恵みを受けとることを暗示するカードが出ています。
また、今回ひいた画像左側のカードはタロットで「地の6」のカードです。これは重層的な意味をもつカードなので、先に書いた『春にもたらされる恵み』『ギフト』を受けとるには、カードの絵にあるようにてんびんのバランスを取る必要があるようです。そして今現在、てんびんのバランスはとれていません。
このカードには負債の完済や恩返しなど義務を果たすという意味もあります。また「ギフトを受けとることができるポジションに自らを置く」という意味もあります。
そのほかに、このカードは慈善事業という意味もあります。
人は基本的に自分が受けとることのできるものを他者に与えられます。また、自分が与えることができる分だけ、他者に与えます。
寛大さの基準は人によって異なります。一番寛大なのが『神』だとしたら、神の寛大さの前で人は圧倒されてしまいます。
ヘブライ語で「シャッダイ」とは「全能」と訳され、元の意味は「圧倒する」に由来しているそうです。また、それはアラビア語の「博愛心、ギフトを与えること」という意味にも関係があるようです。(レイチェル・ポラック『タロットの書』)
どうやら「シャッダイ」がキーワードになる予感がしています。
今までのカードリーディングを振り返ると、現在内省して自分に問いかけることは以下のことです。
・生き方について意識的に選択する時期である
・今までのやり方、今までの生活の仕方の偏りを修正するために選択するのであり、さらなる欲望を満たすためではないこと。人生を振り返り、てんびんのバランスを取ることを意識する。
・違う生き方をはじめることを決めたとしても、過去に積み上げたものを放りっぱなしにしないこと。負債は完済すること。
大雪期間は新しいはじまりの前の片付けの時期だったようです。個人的には、特にこの一週間くらいは印象的な夢をみたり、何か不思議な期間に感じています。
のんびりした気持ちを大切にしながらシャッダイについて内省しようと思います。
次回のカードリーディングは12月22日「冬至」になります。
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