― Unexpected Visitors:魂からの招待状 ―
(期間:2025年10月13日〜22日)
秋がいよいよ深まり、朝の空気が澄み渡る頃。
寒露の後半は、タロットリーディングで示された「信頼」のテーマが
さらに一段深く心の奥に響いていく時期です。
🕯 1枚目:Goblins(ゴブリン) ― 傷の根っこに気づく
最初に現れたのは「ゴブリン」。
このカードは、私たちの中にある“忘れられた痛み”を象徴しています。
怒り、嫉妬、孤独、不安……
それらは「ネガティブな感情」ではなく、
かつて何かを守るために心が覚えた古い防衛反応。
タロットで「力」のカードが逆位置に出ていたことを思い出します。
あのときも、私たちは自分の中の“ライオン”と向き合っていました。
コントロールではなく、優しく受け入れる力を育てること。
ゴブリンは、まさにその“撫でてあげるべき感情”を見せてくれているのです。
🕊 2枚目:Unexpected Visitors(予期せぬ訪問者)
このカードは、まるで物語の転換点のように現れます。
予想外の出来事、予定外の流れ、理解不能なタイミング——
それらは“混乱”ではなく、“魂からの招待状”です。
心理学的には、Unexpected Visitorsは
**「抑圧していた感情が、再び意識の扉をノックしてくる瞬間」**を表します。
たとえば、忘れたはずの悲しみや、不意に感じる不安。
それらは、再びあなたの心に統合されようとしているのです。
扉をノックする存在が誰なのか、
その瞬間にはわからない。
それでも扉を開ける勇気を出す——
それが“信頼(Trust)”なのです。
タロットでは「ペンタクルの2」が幸運の位置に出ていました。
それはまさに、“動的平衡”のカード。
揺れながらもバランスをとる生の知恵です。
Unexpected Visitorsは、その知恵を実際の出来事として学ぶ時を告げています。
🌫 3枚目:Education(教育)逆位置 ― 知ろうとしすぎない
3枚目は唯一の逆位置。
「わかりたい」「理解したい」という強い願望が、
かえって直感の流れを妨げているかもしれません。
どうしてこんなことが起きるの?
なぜあの人はあんな態度をとるの?
と考え続けると、
思考が“安心を得るための分析”に変わり、
心は余計に疲れてしまうのです。
本当の「Education(学び)」は、
**“すべてを知らなくても安心できること”**を学ぶこと。
これはタロットの「太陽」逆位置とつながっています。
完全な光ではなく、曇り空の下の柔らかな光を受け入れるとき、
ほんとうの智慧が芽生えていきます。
🍂 追記:わからないまま進む、ということ
「わからないまま進む勇気」と言われても、
実際にはどうしたらいいのか分からないときがあります。
頭では「信頼しよう」と思っても、
心がついてこないときがある。
それは何も間違っていません。
わからないまま立ち止まっている自分を許すこと、
それ自体が“信頼”のかたちなのです。
私たちは「進む=動く」「何かを決める」と思いがちですが、
ほんとうの“進む”とは、もう少し静かなものです。
風の匂いを吸いこむ。
お茶を淹れて、湯気のゆらめきを見つめる。
窓の外の雲が流れていくのを眺める。
そのどれもが、“進めないようで進んでいる”時間。
心が世界とちゃんとつながっている証です。
進めないように感じるとき、
魂は呼吸を整えています。
外側の動きを止めることで、内側の準備をしているのです。
“わからないまま進む勇気”とは、
「信じられない自分をも信頼してあげること」。
いまの自分を責めずに、
「これがいまの私」と静かに認めること。
進めない時期は、
未来を準備している時間。その静けさを“止まっている”とは呼ばない。
“芽が根を張っている”と呼んでみる。
秋の静けさは、芽が根を張る音のようなもの。
その見えない時間が、次の光を支えているのです。
☀️ 太陽の逆位置 ― 分かりにくい幸福
太陽が逆位置で出るとき、
表面のきらめきではなく、光が滲んでいるような幸福がそこにあります。
たとえば、
朝の空気の澄み方、
誰かの静かな優しさ、
疲れていても「おいしい」と感じられる食事。
それらが、太陽逆位置の“静かな祝福”です。
悪いことは起きていないのに、
なんとなくワクワクしない——
それは、光が内側に戻っている証。
いまは、太陽が雲の裏で息をしている時間です。
焦って何かを動かすより、
「太陽はちゃんとある」と信じて、
静かな光を抱きしめてください。
🌕 総括 ― 信頼とは、“わからないまま進む勇気”
この寒露という節気を通して、
私たちは「自分を信じる」ことの本当の意味を少しずつ知っていきます。
信頼とは、確信ではありません。
「大丈夫だ」と無理に言い聞かせることでもありません。
それは、
“まだ理解できないものに、
それでも扉を開く勇気”
のこと。
今、ゴブリンがあなたの心に顔を出しても、
恐れずにその存在を撫でてあげてください。
それは、あなたの中の“信頼”が静かに息を吹き返している証。
🌸 おわりに
寒露のリーディングは、秋の深まりとともに、
心の奥に隠された小さな声を照らし出します。
ワクワクしない日も、
予定が狂う瞬間も、
そのすべてが“魂の成長”という見えない計画の一部。
信頼とは、わからないことを抱えたまま生きる知恵。
この静けさの中で、あなたの中の小さな灯が、
もう一度ゆっくりと灯っていきます。


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