『大雪』タロットリーディング・2025年12月7日〜12月21日

オラクルカードメッセージ

「一度死んだら、火が使える」—塔と死をくぐり抜けた2025年のしるし

大雪を迎えました。
山々は雪に閉ざされ、自然はさらに深い眠りへ。
ですがその静けさの奥で、
見えないエネルギーが蠢きはじめています。

次の節気は「冬至」
一年の区切りであり、
来年への予告がはじまる地点。

だから今回のリーディングは
2025年の総決算
と言ってもよさそうです。

カードはこう言っています。

2025年は「塔と死をくぐり抜けた年」。
だからこそ、ここからは火(情熱)が使える。

今日はその詳細を読み解いていきますが、その前に過去を振り返ってみます。

◆去年の冬至(2024→2025への予告)に書かれていたテーマ

冬至で示されたこと2025年実際に出たカードと出来事
地球規模のエネルギー転換小雪で「死」「塔」=大転換のまっただ中
休養・リセット → 新しい価値観で再出発ずっと続く「手放し」「幻想崩壊」「古い絆の終了」
無自覚なまま突っ走ると強制停止小雪後半:レスキュー逆・過去反復の警告
批判ではなく、バイブレーションを高める方向へ大雪:カップのキング逆位置(感情の未整理がテーマ)
経済状況は改善していく大雪:ワンドのキング=現実創造力の回復

◆一言でいうと

去年の冬至は「魂の骨組みのアップデートが始まる」ことの予告。

そして2025年の小雪で 破壊(死・塔) が表面化して、
大雪で 新しい場所での「自分の力」の回復(ワンドキング) に入った。

つまり、

去年の冬至:予告編
今年の小雪:破壊編
今期の大雪:覚醒編
冬至2025:本編スタート(来年のストーリー開幕)となるはず

2024年「冬至」が予告していたこと

昨年の冬至のタロットカードは――
ソードの4逆位置/正義正位置/ペンタクルのキング正位置

それは

「休息からの現実復帰」
「過去の清算」
「経済と物質の回復」

を強く示していました。

つまり2025年は、

✔ 現実に目を開き
✔ 古い欲望や依存を手放し
✔ 再び人生の舞台へ戻っていく

という
再起の一年だったわけです。

そして実際に――
世界も社会も個々人の生活も
情緒の揺れ幅が極端に大きく

「終わりと始まりが混ざりあう年」

でした。

  • 気候の極端化(地球の揺れ)
  • 社会不安とある種の美しさが同居。(例えば今年の紅葉は見事でした)
  • 一人一人の感情の荒波

すべては
来たる2026年・丙午(火の年)
への助走だった、ということ。

「平穏なままでは火は点かない」

そして――大雪へ


🌋今までの流れを総まとめ

去年の予告(冬至)→今年の体感(大雪)→来年の跳躍(冬至)

時期カードメッセージ
2024 冬至(予告)ソ4逆/正義/ペンタ王正現実復帰。価値観の再構築。物質面の立て直し
2025 大雪(総決算)ペン3逆/運命の輪/吊るし人/カップ王逆/ワンド王正妥協は終わるが不安定。火が目覚める。
2025冬至 → 2026(火の時代)???魂が行動へ結びつく?火が世界を動かす予感。

来年は、
「正しく」「整って」「安全に」
進む年ではありません。

情熱と感性で生きる者が道を拓く。

冷静さより
「好き/嫌い」。

損得より
「今日の自分が燃えるか」。


2025年は、火が戻ってくる準備の年だった

  • 不安も揺れも、全部 “点火の予兆”
  • 魂の火が、ようやく息を吹き返した
  • ここからは燃える火とあなたとのいわば「一騎打ち

燃えている方へ。
その火はあなたの魂。


🔹1枚目(意識すべきこと)

ペンタクルの3・逆位置
「古い評価軸からの離脱」

誰かに認められるために何かを成し遂げる、
そういう世界観そのものが崩れていることを示しています。

もう
「協調」「指示通り」「無難」は
あなたの道ではありません。

“他者の評価の建物”から抜ける
—すでに塔も崩れている

これは 仕事・人間関係・社会における
「共同体との関わり方の再構築」そのものです。

「守りに入ると、魂が退屈する」
本当は成長期にいるのに
「今のままでいいか…」と
微妙にブレーキを踏んでしまうとき。

評価されること、完成させることよりも
まだ上がある、と心が知っている。

妥協はあとで高くつく
「今のままの自分でいい」が一番危険

ペンタクルの3逆位置は、

もはや外の評価は、あなたの才能を測りきれない

というメッセージでもあります。

ケースによってはこんな現象が起こります:

  • 今まで褒められてきたことが急に褒められなくなる
  • 「なんで分かってくれないの?」が増える
  • 合う人と合わない人の差がはっきりする
  • 一匹狼的な動きになる
  • でも本質的に孤独ではない

つまり、

(外の)チームから外れたように見えて
(宇宙の)チームに編入されている

そんなイメージ。


🔹2枚目(無意識にある力)

運命の輪・正位置
「根底ではすでに新しい流れが始まっている」

表面は静かでも、内側は動いている。
止まっているように見えていても、
流れは 良い方向へと勝手に進んでいる

無意識はもう次の扉に手をかけている
意識がまだ驚いているだけ

このカードが、今回のキーです。

流れはすでに動き出しています。
無意識はとっくに方向を決めていて、
あとは意識が追いつくだけ。

転換点。
チャンスは来る。
運命はあなたに手を伸ばしている。

なのに――次のカードがそのブレーキを示す。


🔹3枚目(危うし)

吊るし人・正位置

「考えすぎて止まる」の危うさ。

  • 自分を犠牲にする癖
  • 正しさばかり求める
  • “一歩目” が踏み出せない

でもその「宙ぶらりん」は
あなたの火を殺してしまう。

覚悟とは、「足を着ける」こと。

吊るし人は終わりかけています。
もう目覚めのギリギリ前。
「その我慢、いつまで続ける?」

献身、待機、様子見…
これまで十分やってきました。

問題は、

それが“優しさ”ではなく
“慣れた犠牲”になっていないか?

2025年は 犠牲の時代の終わり の年でした。
なのに、身体だけが昔のダンスを覚えてる。
だからカードは言います。

「もう降りていい。
もう救わなくていい。
あなたは自由でいい」


🔹4枚目(幸運のポイント)

カップのキング・逆位置

これは幸運の位置に出ているのがポイント。

感情が不安定になることが、幸運の兆し。

揺れるということは、
感性が生きているということ。

算命学では来年は
火の年(丙午)。
水が表す感受性と情熱が激突して、
芸術家のように心が震える。

それは危険ではなく
胎動

感情が波立つのは
自分の「本音の火」が点火しているから。

「不安定さこそ、火の予兆」

普通なら逆位置はマイナスですが、
ここで出た意味は真逆です。

感情が揺れる、
熱くなる、
怖くなる、
泣きたくなる…

それは全部、火が戻ってきた証拠

算命学で言えば水火の激突。それは今回だと水のキングと次に出てくる火のキングの組み合わせ。

水と火という異質なものがぶつかり合う時、その衝撃は最大になる。

でも、それは芸術家の特性でもあります。感性が鋭ければ、葛藤を作る。鈍ければ葛藤もおきません。
ともすれば破壊になるけれど、生命が力を取り戻す瞬間にもなる。

「揺れる感情があなたを導く」


これが幸運の中心です。


🔹5枚目(アクション!)

ワンドのキング・正位置
「考えるより、ハートに火をつけて!」

ここに来て火の王様が登場。
言葉はいりません。

行動のカードに火の王。
これ以上ない強烈なメッセージ。

  • 直感に従う
  • 好きな方へ選ぶ
  • 鈍感になるな
  • 立ち上がれ、火を掲げよ

情熱がなければ
人生は冷めていく。
ヒ(火/霊)は、燃え続けるもの。

戦略より、生命力。
計算より、胆力。
遠慮より、直感。

あなたの火を使って、生きる。
そのために2025年は壊れたのだから。

◆ ワンドのキングが示すもの

ワンドのキングは炎を統べる王。
彼はただ情熱的なだけではありません。

“燃える力を、正しい方向へ使う責任”
を背負っている存在です。

レイチェル・ポラックが言うように、
その王座は簡単には維持できない。
火は暴れれば破壊にもなるから。

だからこそ、このカードは問います。

あなたは何に従って生きていますか?

社会?正解?誰かの期待?
タロット?

それは本当にあなた自身の「火」ですか?

ここでいう「タロット」とは、
タロットカードだけのことではありません。

✔ 世間の常識
✔ 誰かの評価
✔ 「こうあるべき」という刷り込み
✔ 安全な道を歩けという圧力

つまり――
自分以外の何かに判断を委ねる生き方 の象徴。

2025年に塔と死が出たのは、
その「外側への依存」を壊すためだった。

あなたの道を決めるのは
タロットではない。
あなた自身。

タロットは未来を指示する上司ではなく、
あなたの 内なる声を映す鏡

鏡に従って歩くのではなく、
鏡と共に、己の方向へ歩く。

自分が「これだ」と感じる方へ。

火(情熱)が指す方へ。

情熱は火。
怯えは水。
今は、火と水が激しく衝突する時期。

でもその葛藤こそ、
「本当に生きている証拠」。

安心安全だけを求めれば、
魂の炎は小さくなり、
世界の色は褪せていく。

でも今日、塔の瓦礫の上で
再び火を手にしたあなたは違う


🔔結論:

自分の直感に責任を持つこと。
それが2025年大雪期の“アクション!”

Don’t follow the tarot.
Stand with it.

未来は 従うものではなく、
創るものだから。

――あなたがあなたの王なのだから。

タロットはあなたを導く杖にはなるけれど、
あなたが歩くべき道を決めるのは
いつだって、あなた自身。

外側の基準に人生を明け渡すのではなく、
自分の火で世界を照らす側へ立つ

それこそが
ワンドのキングが求める“主体性”なのだと思います。

🔥「一度死んだら、火が使える」

これは比喩ではありません。

塔が崩れ
死をくぐり
嘘の自分が消えた

その後に残ったものこそが
本物の火(ヒ=生命・霊)なのです。

作家・瀬戸内寂聴は生前のインタビューで言っていました。

「情熱がない人は嫌い」

本音でいえば私も同じだと、最近気づきました。

🔥火(ヒ)は、生命そのもの

火=情熱
火=生命力
火=霊(ヒ)

古代の日本では
火は 神の領域だった。

火が消えたら命が終わる。
だから火は運ばれ、守られ、
神棚にさえ祀られた。

火を持たない人間なんて存在しない。


ところが現代は…

みんな火を持っているから生きているのに、
情熱を出すことを禁止されたようです。

  • 失敗しないように
    -波風立てないように
  • 「正しさ」に従うように

その結果、

火を隠す癖がついた。
火を持っているのに
「ないふり」をしないと生きづらい社会になってしまった。

🔥情熱とは何か

――堀文子が教えてくれる「火」の正体

画家・堀文子さんは
「火の人」でした。

彼女はこう言っています。

過去に感動してきたものが、
その人の人生に伏流水として出てくる。

楽って鈍い。
鈍感は嫌い。盗みより悪いことではないかと思う。

私は死ぬまで現役の職人でいるつもりです。

堀さんの言う「鈍い」とは、
火が消えた状態。

外から見える激しさではなく、
内側に息づく情熱なのです。


さらに彼女は、

私はいつも己との一騎打ちをしているようなものです。
好きか嫌いか、この二者択一しかありません。

と語っています。

損得や正しさは
火を弱くする。

火が向かう先はいつも
「好き」の方向。
たとえそこが未知で、不安でも。

火は、不安の先にしか
本当の光を見つけないのかもしれない。

だから火と生きると
必ず感情の波が立つ。

それがまさに
今回の「カップのキング(逆)」

揺れること、迷うことは
弱さじゃなくて

「火がまだ生きている証拠」

堀さんの生き方は
今回のカード5枚を通して
語られていることと同じ。

  • 鈍くなるな(ペンタクル3・逆)
  • 機が熟している(運命の輪)
  • 古い枠を壊せ(吊るし人)
  • 感情が揺れるほど、本気(カップキング逆)
  • 火を行動へ(ワンドキング 正)

つまり…

大雪』は
火と、自分と、一騎打ちを始める節気


🌈まとめ

大雪のタロットはこう語ります

  • 他者と歩調を合わせる段階が終わった(ペンタクル3逆)
  • 変化はすでに始まっている(運命の輪)
  • 犠牲の足枷を外す・古い関係性から距離を置く(吊るし人)
  • 揺れる感情が火を起こす(カップのキング逆)
  • 情熱の方向へ進む(ワンドのキング)

そして、

2025年は塔と死の年。
だからこそ2026年は火の年。

もう、同じステージの人と共同作業をする段階じゃない。

次のステージは、あなたしか見たことのない景色になる。

だからこそ、外側の評価はもう尺度にならない。

火を使い始める人は、最初は必ず孤独に見える。でもそれが正しい。


🔮最後に問いかけ

あなたの火はどこにある?
何に腹が立ち、
何に涙が出て、
何に心が震える?

それがもう、答えです。


最後に。

火はいつも揺れながら燃えている。その揺らぎが美しい。
揺れながら生きているあなたは強い。
火を恐れず、離さず、生きていこう。

北風が吹きすさぶ『大雪』が、来年の『火』のはじまり。
次はいよいよ、冬至へ。

良い日々になりますように。

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