年の終わりが近づくにつれて、
世の中はどこか慌ただしくなっていきます。
「今年のうちに決めておいたほうがいい」
「動かないと取り残される気がする」
そんな空気に背中を押されるように、
本当はまだ整っていない衝動を、
無理に前に出してしまいそうになる時期です。
けれど、今回のカードは、
その流れに静かにブレーキをかけてきました。
今回の冬至後半(12/29–1/4)は、
- 締めくくり
- 移行期
- 次の年へ渡る橋の上
そのタイミングで出た3枚が、
- 詳しく、詳しく(逆)
- 方位磁石(正)
- 深い凍結(正)
これは、
「やり方を変えなさい」「でも焦って動くな」
という二重のメッセージです。
今回引いたカード
1枚目(テーマ・原因)
43番「詳しく、詳しく」逆位置
2枚目(現状・取り組むべきこと)
50番「方位磁石」正位置
3枚目(結果)
26番「深い凍結」正位置
前回の大雪・冬至のタロットリーディングでも
「急がない」「押さない」「勢いで決めない」
というメッセージが強く出ていましたが、
今回のオラクルカードは、その続きを語っています。
①「詳しく、詳しく」逆位置
― もう、詰めなくていい ―
逆位置で出たこのカードは、
完璧主義へのやさしい警告です。
もっと考えなければ。
もっと整えなければ。
もっと正しく説明しなければ。
特にこの時期は、
- 今年をちゃんと締めくくらなきゃ
- 来年の準備をしなきゃ
- ちゃんと意味をまとめなきゃ
というように、無意識に完璧主義が出やすい。
そうやって自分を追い立てていると、
「十分」という感覚が、どこにも見つからなくなります。
このカードは言っています。
あなたは、もう
今いる場所で十分です。
今は、すべてを理解しなくていい。
すべてを説明しなくていい。
すべてを決めなくていい。
年末だからこそ出てきやすい
「きちんとしなきゃ」という衝動を、
いったん緩めていいのだと。
② 方位磁石・正位置
― 地図ではなく、内なる北を ―
次に出たのは、方位磁石。
これは
「正解を探すな」というカードです。
お金、評価、成果、肩書き。
それらは、進む方向を教えてはくれません。
今、必要なのは
地図を読むことではなく、
内側の北を感じること。
たとえ星の見えない夜でも、
自分の方位磁石が北を指していれば、
迷っているわけではない。
外の情報より、
内側の静かな感覚を信頼すること。
それが、この時期の「行動」です。
これは前回のタロットで出ていた
- 教えを外に置いたまま進まない
- 火をそのまま外に出さない
- 水を通してから動く
というテーマと一致しています。
つまり今回の「やること」は、
❌ 今年を総括する
❌ 来年の目標を立てる
❌ 方向性を言語化する
ではなくて、
⭕ 方向を感じる
⭕ 静かな確信に触れる
⭕ まだ言葉にしない
こと。
③ 深い凍結・正位置
― 動かないことが、最善の結果 ―
そして今回も出ました、
「深い凍結」。
けれどこれは、失敗や停滞ではありません。
深い凍結は、
・まだ咲く準備ができていないものを守る
・火が暴走しないよう、一度冷ます
・不要な衝突や消耗を避ける
ための、自然な冬の働きです。
今は、
- 無理に結論を出さない
- 無理に動かない
- 無理に決着をつけない
それが、いちばん豊かな選択になる。
これはもう
「止められている」のではない。
むしろ、
ここで止まれる状態に来た
という結果。
今回の流れで見ると、深い凍結は、
- 失敗
- 停滞
- 後退
じゃなくて、
これ以上、余計なものを持って年を越させないための保護
前回のタロットでも、
- 火の年(丙午)にそのまま突っ込まない
- 感情の揺れをただ感じる
- 言葉を慎重に扱う
と出ていました。
深い凍結は、
火が暴走しないための「冬」
「また『深い凍結』のカードが出た」意味
Deep Freeze「深い凍結」のカードは大雪後半にも出ました。12月中はずっとこのカードのメッセージが続いているようです。
- 2025年の終わりは
- 何かを完成させるためじゃなく
- 何かを終わらせずに、保留のまま持ち越すため
の時間。
だから、
- 無理にまとめなくていい
- 無理に動かなくていい
- 無理に納得しなくていい
この冬至後半は、
何かを始めるためではなく、
何も決めずに年を越すための時間。
衝動は悪いのか?
ここで、ひとつ大切な問いがあります。
衝動そのものは、悪いのでしょうか。
答えは、いいえ。
衝動は、命の火です。
感性が生きている証です。
けれど、今回のカードはこう問いかけています。
その衝動は、
本当にあなたの居場所をあたためる?
穏やかさを残す衝動か。
平和を壊さない衝動か。
あとで、ちゃんと帰ってこられる衝動か。
もしその衝動が、
自分の居場所を荒らすなら——
今は、まだ使う時ではありません。
優しさとは何か
この冬至から始まる「行動」は、
勢いでも、正しさでもありません。
優しさです。
🔹 優しさは「押さない力」
今の時代は、
- 決めよう
- 動こう
- 置いていかれないようにしよう
という圧が強い。
でも今回のカードは、ずっと一貫してこう言っています。
- 詳しく詰めなくていい
- 方位だけ合わせていればいい
- 今は凍らせていい
これはつまり、
「まだ動けない自分」を
怠け者として扱わない態度
それが、優しさ。
🔹 優しさは「完成を急がないこと」
完璧主義は、一見ストイックだけど、
実はとても不親切なことが多い。
- まだ形になっていない思い
- まだ言葉にならない感覚
- まだ温度が定まらない情熱
それらに対して、
「ちゃんとしなさい」
「形にしなさい」
「説明しなさい」
と言わないこと。
未完成のまま、存在を許す。
これが、今回のカードが言う優しさ。
🔹 優しさは「火をすぐに使わない知性」
2026年は火の年。
だからこそ、
- すぐ燃やさない
- すぐ表現しない
- すぐ決断しない
という選択が必要になる。
これは臆病じゃない。
火を大切に扱う知性。
カード的に言うなら、
ワンドの力を
カップの水で一度冷ますこと
それができる人だけが、
長く燃え続けられる。
🔹 優しさとは「自分の時間を信じること」
年末は「~しなければ!」と、焦って年を越す人が多いと思います。
それ自体は悪ではありません。
でもこのカードが示しているのは、
人の時間と、自分の時間を
同じにしなくていい
という態度。
- 世間のスピードに合わせない
- 今年中に何かを終わらせなくていい
- 決まらないまま年を越していい
それを自分に許すこと。
だから、この冬至の「優しさ」とは
一言で言うなら、
まだ言葉にならないものを、
言葉にしないまま守る力
あるいは、
動かない選択を、
失敗と呼ばない眼差し
前回の記事に書いたこの一節、
情熱より先に「優しさ」で開く
これは、
(情熱という)火を持ったまま、
一度立ち止まれる人だけが
本当の行動に入れる
という宣言でもあります。
月の流れと重ねて
12月末、
牡羊座の上弦の月が
「動きたい衝動」を刺激しました。
そして1月3日、
蟹座の満月がやってきます。
蟹座の満月は問いかけます。
その火は、
あなたの居場所を守る?
外へ向かう前に、
内側の安心を照らす満月。
今回のカードと重なっています。
冬至〜年末年始の全体像
流れをまとめると、こうなります。
- 冬至:火をどう使うかの予告
- 上弦(牡羊):衝動が試される
- 満月(蟹):その衝動を守る場所を問われる
- その後:ようやく、静かな行動へ
だから今は、
焦らない人ほど、
正しいリズムに乗っている
時期。
この時期のまとめ
この冬至後半は、
- 何かを完成させるための時間ではなく
- 何かを決めるための時間でもなく
何も決めずに、年を越していい時間。
方位だけ合わせて、
火は胸の内で静かに保ち、
必要なものだけを凍らせて(=無理に動かさない)守る。
それが、次の季節へ向かうための
いちばん自然な準備です。
衝動が悪いのではありません。
ただ、その衝動が
自分の居場所を荒らすなら、
今はまだ使うときではない。
静かな優しさが、
次の年への扉を開いていきます。
今年もありがとうございました。
良い年をお迎えください。


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