今日は7月22日(土曜日)です。明日23日から二十四節気で『大暑』に入ります。一年中でもっとも暑い酷暑の時期です。太陽が生い茂った草むらを照りつけたことで立ち昇る熱気を「草いきれ」といい、夏の季語になっています。蒸し暑い時期ですが、台風や集中豪雨も起きやすい時期でもあります。また、7月20日からは夏の土用に入りました。土用は大地のパワーが強すぎて、太陽と地球のバランスが崩れるときです。庭仕事などの土いじりは避けた方が賢明です。
また、土用は粘り強くタイミングを待つ時期です。土用は季節の終わりで新しいはじまりを待つ時期なので、「時」がくるまで「じっと堪える」時期。
今、大変な方は「この状況はいつになったら終わるのだろう」というような失望感、先が見えない不安や心配が増大しやすい時期になるかもしれません。でも、そう感じている自分の感覚や感じ方、物事の見え方は、多分真実とは違います。
土用のようなパワーバランスが崩れるときは、意識的に調和のとれた考え方をとらないと、かえって大変なことになります。
以上のことがカードにも現れています。タロットでは今、取り組むべきこととして『14 Temperance 節制』が出ています。(画像中段 真ん中)
『節制 Temperance』という言葉は、かつては「アルコールを控える」ということを意味していました。そこから類推すると、何らかの習慣的な思い癖や、自分を惑わす「中毒」に浸ることへの戒めです。
中世では身体の中に健康と行動の両方をコントロールしている様々な気質(temper)が存在すると考えられていて、これらのバランスが崩れてひとつが優勢になると、病気になったり、不正な行動を取ったりするとされていました。これが「かっとなり腹をたてる lose your temper」の元になっているようです。(『タロットバイブル』レイチェル・ポラック著)
土用の今、大切なのは平静さを失わないこと(not lose your temper) 冷静さ、責任、禁欲がキーワードになります。
それは他のカードにも出ていて、『50 compass 方位磁石』(画像上段 左側)が出ています。このカードは、自分よりも高次の力、高次の意識を信頼すること、注意深く「今」にいることが大切なことを表します。
お金 、繁栄、名声、ロマンス、その他の物質的成果は、自分の真実の道筋を見いだす助けとはならないでしょう。あなたの方位磁石を信頼し、スピリットとともに真北を目指すならば、決して迷わないでしょう。たとえ 星のない夜空で、真っ暗闇の日でも。
また、サクラル・チャクラ(第二チャクラ)のカードも出ています。このカードは、あなたが何に対し「星のない真っ暗闇の夜」の中にいるような気分になるかを暗示してくれています。
第2のチャクラは聖なるチャクラといい、恥丘とおへその間の奥の方に位置しています。
21本の経絡が交わる点は、脊椎の背後、背中の方にあります。
このチャクラはあなたが望む人生を作り出すための力を提供しますが 、一方で その力は性的活動にも回されます。性的器官は、種の存続を目的としています。つまり 子どもを作るためにあるわけです。
このチャクラは、創造性を司る喉のチャクラに影響を与えることもあります。
この聖なるチャクラが活発になりすぎた時、あるいは 逆にエネルギー不足になった時は、性腺や喉に影響が現れます。
このチャクラのエネルギーは、性的活動のエネルギーを供給するほか、情熱、憎しみ、怒り、傲慢、嫉妬、エゴイズム、所有欲などにもエネルギーを供給します。
所有欲、嫉妬、怒り、憎しみなどに駆られている時、あなたは他者に対して支配力をふるいたいと思っているのです。そういう時は、性的活動、創造活動に回される エネルギーが不足します。そして男性でも女性でも性的器官にトラブルが生じやすくなります。
考え方や生き方を変え、そうした破壊的な感情から自由になり、傲慢さを制御できるようになると、多量のエネルギーがこの聖なるチャクラから喉のチャクラまで上昇して、あなたの才能を目覚めさせ、 創造性を豊かに発揮させることになります。
『からだの声を聴きなさい あなたの中のスピリチュアルな友人』リズ・ブルボー
タロットでソードのキングが逆位置に現れているので(画像中段 左側)、特に傲慢さに気をつける時期なようです。傲慢さがどのようなかたちで現象面に現れるかについては以下になります。
(ソードのキング逆位置は)独断と偏見によって自分勝手な言動に走りがちなタイプです。
人の言うことに耳を貸さず、一度決めたことは 問答無用で押し進めようとするので 、トラブルになることも多いでしょう 。
他人の失敗は手厳しく追求する反面、自分の失敗については 都合の良い言い訳をしてごまかそうとするところもあります。こうした暴挙は周囲の迷惑になるだけでなく、結局は自分自身を傷つけることになりますから、本当の意味での正義や行動を知る必要があるでしょう。
『タロットの教科書』ルナ・マリア著
もしトラブルに見舞われた場合は、専門家の力を借りた方が良さそうです。
『5 challenging times 困難な時』のカードも出ています。(画像下段 真ん中)
このカードが注意するのは、怒りのエネルギーです。「自分が正しい!」という気持ちは、どうかすると人間関係を破壊させます。
今期気をつけるべきことのキーワードは「傲慢さ」です。「傲慢さ」は自分ではなかなか気づきにくいものです。でも今期については「自分は大丈夫」と思わず、常に自分が謙虚でいるかを問いただす厳しい目が必要です。
それには平静さを失わず、節度を守ること。
土用のキーワードでもある「運鈍根」が必要です。
「運・鈍・根」とは、物事がうまくいくには、チャンスがやってくるまで待てること、根気、神経質さや繊細さよりも「鈍いくらいの粘り強さ」が大切なようです。
先が見えない暗闇を無事乗り越えられたら、素晴らしい結果になることも、カードに出ています。
36 Commitment 約束 正位置
この時期に形作られた パートナーシップは調和が取れていて パワフルです。
カードは関係が、始まりから 文字通りの結婚、あるいは比喩としての結婚へと自然と進化していくと言っています。
少なくとも何らかの形で約束が果たされるでしょう。
しかし 約束が何であるかを意識しなければなりません。
約束事の本質とそれに対するあなたの責任について明確になってください。
スピリット( あなた自身の最高バージョン)との信頼関係は、より高いものを互いに引き出すことを忘れないでください。
The Map Oracle Cards
タロットでも『10 運命の輪』が正位置で出ています。これは良い方向への変換です。大変な状況にある人にとっては、嬉しいカードです。幸運と喜びに満ちた流れがやってきています。それは自分でコントロールする結果ではなく、粘り強く、謙虚に「時を待つ」ことができれば、自然とやってきます。
良い日々になりますように。
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