手放した先で、夢は新しい形を見つける――処暑後半のオラクルカードリーディング

オラクルカードメッセージ

8月29日から9月6日まで、処暑の後半をオラクルカードで見てみました。

今回使ったのは、いつもの「The Map Oracle Cards」と「Angel Dreams Oracle Cards」です。

二つのデッキから、それぞれ3枚ずつ。

左から、

1枚目 原因・テーマ
2枚目 今取り組むべきこと・現在
3枚目 このまま進んだ場合の結果

として引いています。

今回現れたカードは、

The Map Oracle Cards

テーマ:45 Sad Embrace
現在:38 Heal the “Ouch”
結果:40 Follow the Leader

Angel Dreams Oracle Cards

テーマ:Dandelion ― Vitality / Empowerment / Perseverance
現在:Green ― Compassion / Love / Cultivation
結果:Reaching for Your Dreams ― Go for it

でした。

並べてみて驚いたのは、二つのデッキがまるで申し合わせたように、同じ物語を別の言葉で語っていることです。

今回はそれぞれのデッキを横に読むだけでなく、上下のカードを一組として読んでみたいと思います。

すると、

Sad Embrace × Dandelion
――手放す。しかし生命力は失われていない。

Heal the “Ouch” × Green
――傷を癒し、ハートを回復させる。

Follow the Leader × Reaching for Your Dreams
――自分が歩いてきた道を力に変えて、次の夢へ向かう。

という、とても美しい三段階が見えてきました。

喪失 → 癒し → 前進。

そしてこれは、処暑前半のタロットリーディングから続いている物語のようにも思えます。

前回のタロット――塔が崩れ、盤面が変わったあと

処暑全体を見たタロットリーディングでは、

「知られしものよ!」に節制
「知られざるものよ!」に塔の逆位置
「危うし!」に恋人たちの逆位置
「幸運よ!」にソードの3
「アクション!」にペンタクルの2

が出ていました。

そこで見えてきた大きなテーマが、

「塔が崩れ、盤面が変わった」

ということでした。

ここでいう「盤面」とは、チェスや将棋のようなボードゲームの盤面をイメージしています。

盤そのものを人生や世界だとすれば、そこに置かれている駒は、人や制度、価値観、技術、そして自分が今持っているもの。

さらに、それぞれの駒の位置や関係、そこで働いているルールまで含めた「現在の状況全体」が盤面です。

盤面が変われば、以前の盤面で正しかった一手が、今も正しいとは限りません。

だから節制は、古いものか新しいものか、どちらか一方を選ぶのではなく、

今あるものをよく見ながら、自分に合う配合を見つけていく

ことを教えているのではないかと読みました。

そして最後のペンタクルの2は、

まず動いてみる。違ったら、また調整する。

そんな柔軟な動き方を示しているようでした。

では、その新しい盤面で実際に動き始めたとき、何が起こるのでしょう。

今回のオラクルカードは、その続きを語っているように見えます。

1.Sad Embrace × Dandelion――手放しても、生命力はなくならない

最初のThe Mapは、45番「Sad Embrace」。

このカードは、喪失を扱っています。

長い間大切にしてきた夢かもしれません。

人との関係かもしれません。

これまで信じていた生き方かもしれない。

あるいは、

「私はこういう人間だ」

「私の人生はこうなるはずだ」

と思っていた、自分自身についての物語かもしれません。

塔によって盤面が変わったのなら、新しい盤面にはそのまま持っていけないものが出てくるのも当然です。

でも、それは悲しいことでもあります。

ここで大切なのは、Sad Embraceがその悲しみを否定していないことです。

「必要のないものだったのだから、さっさと忘れましょう」

とは言っていません。

失ったのなら、悲しんでいい。

期待していたからこそ、失望する。

愛していたからこそ、別れは痛い。

夢見ていたからこそ、その夢を手放すことは悲しい。

カードの解説では、涙を、乾いてしまった内なる風景に命を戻す「癒しの雨」と表現しています。

そして、その真下に出たのがDandelion――タンポポでした。

この組み合わせが、とても印象的です。

タンポポは小さく可憐な花ですが、とても強い生命力を持っています。

思いがけない場所にも根を張り、花を咲かせ、やがて綿毛となって風に乗り、別の場所へ運ばれていきます。

だからこの二枚は、

手放すことと、生命力を失うことは同じではない

と伝えているように思います。

何かの形が終わっても、そこに注いでいた生命まで消えてしまうわけではない。

夢の形がなくなっても、

夢を見る力まで失われたわけではない。

むしろ古い形から解放された生命が、タンポポの綿毛のように、思いもしなかった場所へ運ばれていくこともあるのかもしれません。

2.Heal the “Ouch” × Green――痛みを、自分を知るための入口にする

真ん中に現れたのは、38番「Heal the “Ouch”」。

その下には「Green」。

Greenには、

Compassion
Love
Cultivation

という言葉が書かれています。

緑は、ハートチャクラとも結びつく色です。

そしてこの二枚は、前回のタロットで「幸運よ!」に現れたソードの3と、驚くほどきれいにつながります。

前回、ソードの3について考えたとき、

「痛みは失敗の証拠ではなく、情報なのかもしれない」

という読みが出てきました。

何が悲しかったのか。

なぜ、そこだけがこんなに痛むのか。

何を失うことが、こんなにも怖かったのか。

痛みをよく見ることで、自分が本当は何を大切にしていたのかが分かることがあります。

つまり前回は、

傷を見る。

という段階でした。

そして今回は、

見つけた傷を癒す。

というところまで進んだのではないでしょうか。

しかもGreenが示しているのは、単なる回復ではありません。

そこにはCompassion――慈しみがあります。

「あんな選択をした自分が悪い」

「いつまでも悲しんでいてはいけない」

「早く前へ進まなくては」

と、自分を追い立てるのではなく、

「これは痛かったね」

と、まず自分の痛みに自分が寄り添う。

そうして初めて、傷は少しずつ回復していくのかもしれません。

そして興味深いことに、Heal the “Ouch”には、自分自身の癒しだけではなく、他者を癒すことについても書かれています。

自分が傷ついた経験。

そこから回復した経験。

そのすべてが、やがて誰かの役に立つことがある。

それが、最後の二枚へつながっていきます。

3.Follow the Leader × Reaching for Your Dreams――自分が歩いた道が、誰かの道しるべになる

最後に現れたのは、40番「Follow the Leader」。

そしてその下には、

Reaching for Your Dreams――Go for it

です。

Follow the Leaderという名前だけを見ると、「人々を率いるリーダーになりなさい」という意味にも見えます。

けれど、このカードが語っているリーダーシップは、もう少し違うもののようです。

これまで自分が生きてきたこと。

勝ったこと。

負けたこと。

見つけたもの。

失ったもの。

流した涙。

湧き上がった喜び。

そのすべてから得た知恵を、今度は誰かと分かち合う。

つまり、

「正しい道はこちらです」と先頭に立って教える人ではなく、自分自身が実際に歩くことで、そこにも道があることを示す人。

なのではないでしょうか。

これは、今のような変化の大きな時代にも、とても大切なことのように思います。

盤面そのものが変わっているとき、誰かがすべての正解を知っているとは限りません。

だからこそ、自分で歩いてみる。

試してみる。

傷ついたら、そこから何かを知る。

癒す。

そして、また歩く。

その姿を見た誰かが、

「そんな歩き方もあるんだ」

と気づく。

それも一つのリーダーシップなのでしょう。

そしてその下に、

Reaching for Your Dreams――夢に手を伸ばす

というカードが出ています。

ここで私は、最初のSad Embraceとの対比がとても面白いと思いました。

最初のカードでは、一つの夢を手放す可能性が語られていました。

ところが最後には、

「夢へ手を伸ばしてください」

と出ています。

一見すると矛盾しているようです。

けれど、もしかすると手放すのは、

夢を見ることそのものではなく、もう自分に合わなくなった「夢の形」

なのではないでしょうか。

夢は、形を変えてもいい

私たちは一度何かを夢見ると、その夢を実現することが大切だと思いがちです。

けれど、人は変わります。

世界も変わります。

盤面も変わります。

それなのに、昔の自分が思い描いた夢だけは、一字一句変えてはいけないのでしょうか。

そんなことはないのだと思います。

以前の盤面で思い描いていた夢が、新しい盤面では少し違う形になることもある。

それは「夢を諦めた」ということではありません。

むしろ、

今の自分に合う形へ、夢そのものが育ち直している

のかもしれません。

ここでまた、処暑前半の「節制」に戻ります。

新しい盤面をよく見る。

昔から大切にしてきたものも、新しく現れたものも見る。

そして自分に聞きながら、今の自分に合う配合を見つけていく。

その過程で、もう合わなくなった夢の形を手放すことがある。

悲しみがある。

傷を癒す時間がある。

でも、その先で生命力が戻ってくる。

そしてあるとき、

「では、今の私は何を夢見るのだろう」

と、もう一度未来へ手を伸ばす。

今回のカードは、そんな流れを描いているように思います。

喪失と希望は、同じ空にある

処暑という季節には、「行き合いの空」という美しい言葉があります。

夏の入道雲と、秋のすじ雲。

去っていく季節と、これからやってくる季節が、同じ空に存在する。

私は今回のカードを見ていて、

喪失と希望も、同じ空にあるのかもしれない

と思いました。

何かを失ったからといって、その瞬間から希望までなくなるわけではありません。

そして希望が見えてきたからといって、悲しみがすぐに消えるわけでもありません。

悲しい。

でも、どこかで新しいものも始まっている。

まだ傷は痛む。

でも、生命はもう次の場所へ向かおうとしている。

Sad Embraceの悲しみと、Dandelionの生命力。

Heal the “Ouch”の傷と、Greenの慈しみ。

そして最後には、Follow the LeaderとReaching for Your Dreams。

夏と秋が同じ空にあるように、

終わるものと、始まるもの。
悲しみと、生命力。
喪失と、希望。

それらは、どちらか一方だけになるまで待たなくてもいいのでしょう。

両方があるまま、人は次へ進んでいく。

だから今回の処暑後半のメッセージを、一つの言葉にするなら、

手放した先で、夢は新しい形を見つける。

なのだと思います。

古い夢の形を手放しても、夢を見る力までなくなったわけではありません。

涙のあとに、タンポポの綿毛が風に乗っていくように。

今までとは少し違う場所で、少し違う形をして、

新しい夢が、もう芽を出そうとしているのかもしれません。

そしてそれを見つけたら――

Go for it.

今度は、その夢に手を伸ばしてみましょう。🌿

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