期間:2026年7月23日 ~ 8月6日
梅雨が明け、本格的な夏がやってきました。
子どもたちは夏休みに入り、照りつける日差しに「これからが夏本番だ」と感じている方も多いでしょう。
けれど、東洋の暦では少し違った景色が見えています。
7月20日からは夏の土用に入り、季節は少しずつ秋へ向かう準備を始めています。
そして8月7日には立秋を迎えます。
体感では、まだ夏は始まったばかり。
けれど、大きな季節の流れは、もう次の季節へ向かって静かに動き始めています。
その「体感」と「季節の流れ」の少しのずれ。
今回カードを並べたとき、私はそんな空気を強く感じました。
今回のテーマは、
「静かな転換点」
派手な変化ではありません。
気づかないほど静かに、けれど確実に、次の季節への準備が始まっているようです。
今回のカード
知られしもの ソードのナイト(逆位置)
知られざるもの カップの8(逆位置)
あやうし ペンタクルのペイジ(逆位置)
幸運よ ソードの3(逆位置)
アクション ソードの2(正位置)
知られしものよ!
ソードのナイト(逆位置)
最初にこのカードを見たとき、「答えを急がないこと」という言葉が浮かびました。
ソードのナイトは勢いよく前へ進むカードです。
けれど逆位置では、その勢いは焦りや性急さとなって現れます。
今は無理に答えを出そうとするより、一度立ち止まり、自分の心を整えることが大切なのでしょう。
アンソニー・ルイスも、このカードを「短気」「衝突」「性急な判断」と読み、現実的なトラブルや、場合によっては身近な人の病気や手術などを示すこともあると解説しています。
カード全体を見ると、このカードは恐れを伝えているというより、「慎重さを取り戻しましょう」という優しい警告のように感じました。
知られざるものよ!
カップの8(逆位置)
このカードは、「どこかへ行けば何かが変わる」という気持ちを静かに見つめています。
でも今回は、答えは遠くにはありません。
今いる場所で向き合うこと。
そこに次の扉があるように感じます。
このカードは「問題から逃げようとしても、本当の解決にはならない」と伝えています。
環境を変えるよりも、自分自身の中で整理していくこと。
その積み重ねが、次の季節へとつながっていくのでしょう。
危うし!
ペンタクルのペイジ(逆位置)
このカードは、基礎をおろそかにしないように教えてくれています。
焦って結果だけを求めたり、「これくらいでいいかな」と手を抜いてしまったり。
そんな小さな積み重ねが、後から大きな差になることがあります。
仕事や勉強、お金に関する残念な知らせや、努力不足、自己管理の甘さという意味もあります。
だからこそ今は派手に前へ進む時ではなく、足元を丁寧に整える時間なのだと思いました。
幸運よ!
ソードの3(逆位置)
今回、一番心に残ったカードです。
私が最初に受け取ったメッセージは、
「傷が癒えるとき、人は正しい選択ができる。」
という言葉でした。
ソードの3は悲しみや心の痛みを表すカードです。
けれど逆位置では、その痛みが少しずつ和らぎ、心が回復へ向かう流れを表しています。
アンソニー・ルイスは、このカードを説明する中で、精神科医エリザベス・キューブラー=ロスの「悲嘆の五段階」を紹介しています。
彼女は終末期医療の分野で世界的に知られる精神科医ですが、それだけではありません。
死を恐れて遠ざけるのではなく、人の命や魂を真正面から見つめ続けた、とても勇気ある人でした。
私は以前、彼女の著書**『人生は廻る輪のように』**を読み、とても感動しました。
小柄な体からあふれるエネルギー、まっすぐな優しさ、そして自分の信じることを貫く強さ。
そんな生き方そのものに、私は深く惹かれました。
キューブラー=ロスは、人が深い悲しみに出会ったとき、「悲嘆の五段階」をたどるといいます。
1,否認(受け入れられない)
2,怒り
3,取引(「もし○○だったら」と願う気持ち)
4,抑うつ
5,受容
という心の変化をたどることを伝えています。
もちろん、人によって順番は違いますし、行きつ戻りつすることもあります。
けれど、「悲しみにも意味のある時間がある」という考え方は、多くの人に希望を与えました。
レイチェル・ポラックもまた、このカードを「悲しみからの回復」「痛みからの解放」と読んでいます。
表現は違いますが、二人とも見つめている方向は同じです。
傷は終わりに向かっている。
だからこそ、
傷が癒えるとき、人は正しい選択ができる。
私は今回、このカードがそう語りかけているように感じました。
アクション!
ソードの2(正位置)
実は、このカードは前回の小暑のリーディングにも現れました。
そのときは、「静かに見つめること」というメッセージとして受け取りました。
今回は、その静けさを保ったまま、自分の心を信頼することがテーマなのだと思います。
ただ、それは「今すぐ決断しなさい」という意味ではありません。
ちょうど今の季節のように。
私たちは毎日暑さを感じています。
けれど季節は、もう次の一歩を歩き始めています。
体感と季節の流れには少し時間のずれがあります。
心も同じなのかもしれません。
本当はもう癒え始めている。
本当はもう次の季節へ向かっている。
でも、まだその変化を体感できない。
だから今は焦らなくていい。
静かな心で、その流れを見守る時間なのでしょう。
今回のメッセージ
傷が癒えるとき、人は正しい選択ができる。
正しい選択は、無理に探しにいくものではありません。
心が静けさを取り戻したとき、自然と見えてくるものなのだと思います。
夏は今、一番暑い季節を迎えています。
けれど季節はもう、静かに秋への準備を始めています。
私たちもまた、その大きな流れを信頼しながら、この大暑の時間を過ごしていけたらと思います。
カードリーディングのご案内
今回のテーマは、
「傷が癒えるとき、人は正しい選択ができる。」
でした。
一人では整理しきれない思いや迷いも、カードを通して見つめていくことで、新しい景色が見えてくることがあります。
もし今、ご自身の流れを知りたいと感じられましたら、カードリーディングでご一緒できれば嬉しく思います。

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